2008年1月アーカイブ

参考書選び

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 Macプログラミング参考書の現在事情は,あまりよくありません。

 大きな(品揃えに自信のある)書店に行っても,Macのプログラミングを扱った本というのは,数冊あれば満点。大概は置いてないし,そもそも出版されている(現在も入手可能な)ものが多くないのが現状です。

 1. アーロン・ヒレガス『MacOS X Cocoaプログラミング』ピアソンエデュケーション2002(ヒレガス本:必読)
 2. 木下誠『たのしいCocoaプログラミング』BNN2007(最新の入門書)
 3. 木下誠『Happy Macintosh DevelopingTime 2nd Edition』BNN2004(基本事項の定番本)
 4. 木下誠『Happy Macintosh DevelopingTime 3rd Edition』BNN2006(周辺応用事項の定番本)
 5. Apple『入門Cocoa』オライリージャパン2002(チュートリアル書)
 6. 柴田文彦『Xcode2入門』毎日コミュニケーションズ2005(開発ツール紹介)
 7. 荻原剛志『Objective-C MacOS Xプログラミング』ソフトバンク2006(プログラミンク言語)


 たぶん,置いてあるとすれば上記のいずれかでしょう。それぞれ扱っている内容や範囲,程度も異なるので,優劣は付けられません。それにご覧のように,必読としたヒレガス本の発行年は2002年。原書は近く第3版が上梓されるらしいのですが,日本語版は初版を翻訳したもののままです。基本情報は現在でも通用しますが,図版の古さや最新情報の勉強はできないデメリットもあります。しかもMacOS Xが10.5となり,これまであまり問題なかった最新情報とのズレが,いよいよ気になるようになってきたりしているのです。

 そんな困った状況ではありますが,逆に参考書がゼロでないのは幸運です。

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 本ブログの右側に出てくるamazon.co.jpのおまかせリンクには,すでに第一線を退いている書籍がトップに出てきたりもしています。たとえばCocoaとJavaを組み合わせた書籍は出てきていませんか?
 残念ながらJavaを使ってCocoaプログラミングする流れは終わりを迎えつつあります。純粋なJavaプログラミングをするのであれば,現在でもMac OS Xは良い開発環境です。しかし,CocoaプログラミングとしてJavaを使うというやり方は,サポートされなくなっています。

 むしろ現在ではRubyやPythonといった言語を使ってCocoaプログラミングをすることが流れになってきています。ただし,それに関する書物はまだほとんどないと思います。

 本ブログでは,基本的にObjective-Cというアップル標準(?)のプログラミング言語を利用したCocoaプログラミングについて追いかけますが,余力があれば,Ruby言語などによるCocoaプログラミングも紹介してみたいと思います。

 Macでアプリをつくるにはあれこれ方法があるが,ごくごく普通にイメージするネイティブアプリケーションをつくりたいなら,MacOS XのCocoaプログラミングというものに取組むことになる。

 Cocoaプログラミングって何だ?という単純素朴な疑問もあると思うし,それは初めての場合当然でもあるから,本来は丁寧に説明すべきかもしれない。ただ,初めから体系的に書こうと力みすぎると続かなくなってしまうこともあるので,様々な話題をじゃんぐりじゅんぐりしながら書き綴る中で,説明していければと思う。

 というわけで,このブログは,素人日曜プログラマの私が,アップルのパソコン「Mac」のネイティブアプリケーション(Cocoaアプリケーションとも言う)に挑戦する傍ら,いろいろ書いていく場所である。

 願わくは,私と同じように,知識は十分ではないけれどCocoaプログラミングに挑戦したいという初心者の皆さんへの良い情報提供になるよう運営してみたい。更新頻度は気まぐれなので,それだけはご了承を。