数年前に引越してからは新幹線を利用する機会はめっきり減りましたが、たまに利用することがあればエクスプレス予約(EX予約)を利用します。
先日、J-WESTカードも申し込んでみました。
私はビューカード会員なので、EX予約はモバイルSuicaを使って利用するユーザーです。そのためJR東海やJ-WESTでエクスプレス会員になった人が持っているEX-ICカードを持っていませんでした。
モバイルSuicaだと、EX予約の携帯サイトで予約し、在来線から新幹線への乗り換えも含めて、携帯電話一台で済みます。これはこれで便利なのです。
ただ、私もiPhone大好き人間の端くれ。iPhoneでEX予約が快適に出来れば、それを優先したい。そして改札はEX-ICカード(在来線は2枚重ねが必要ですけど...)で済ませるのが基本形かなと思います。
というわけで、そのための準備としてJ-WEST会員になってEX-ICカードを手に入れようという魂胆です。ん?会費の二重払い?...食費削りますか。
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アプリ開発のために、EX予約サービスを研究しています。
EX予約のユーザーになると説明書をもらえます。たくさん注意書きがあるのですが、すべてを知らなくても予約画面の必要なボタンをクリックしていけば予約は完了します。
しかし、新幹線の乗車にはいろんな種類やサービスが有り、そうした条件に応じてEX予約の画面は細かく変わっているのです。
予約する人間にとってみれば、必要な項目をパッと見つけ出して押すだけですが、予約サービスを提供する側にしてみれば、たくさんの選択肢を用意してもれなく表示しなければなりません。その組み合わせはケースバイケースでたくさんあります。
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たとえばEX予約は、時間帯によってサービス内容が違います。
5:30〜23:30までは通常サービス時間帯なのですが、23:30〜5:30は夜間受付サービス時間帯なので、すぐに予約を確定できず翌朝5:30以降に予約希望の確定結果がメールで届くという仕組みになっています。
「なんだ予約結果がメールで届くのか」とお思いかも知れませんが、通常は片道予約が基本なところ、夜間は往復予約を受け付けます。そして第2希望まで入力できます。
こうなると予約画面は大幅に変りますし、選択処理も複雑です。画面に表一個増えただけように見えても、裏側でそれを察知するのは結構手間なのです。
少なくとも時間帯によって処理が変ることを前提にしなければなりません。
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EX予約は、予約候補列車リストの中に乗り換えパターンも含んでくれます。
一覧表示の処理をするためには、乗り換えパターンの選択肢をどうやって表示させるかも頭を悩ませる課題です。乗り換え駅と乗換駅での到着発車時刻、乗り換える列車についてなど扱うデータが増えるからです。
EX予約は、様々な列車タイプが予約できます。
「のぞみ」「ひかり」「こだま」はよく知られていますが、さらに西日本で走っている「レールスター」という列車もあります。
それぞれの列車は、予約できる座席タイプが異なります。たとえば、ひかり号には禁煙だけでなく喫煙席があります。のぞみ号は全席禁煙ですが、喫煙ルームがあるので附近の座席を希望するか選べます。
座席のリクエストとなれば、号車構成や号車毎の座席構成など様々な組み合わせを自由に閲覧して選択できるようにしなければなりません。
EX予約は、チケットや割引サービスも様々です。
EX予約は、基本的に登録会員本人の利用が多いと思います。つまり大人一人を予約してEX-ICカードで改札乗車するというスタイルです。
ただ、複数人数の予約も可能です。この場合、EX-ICカードを全員が持っているわけではないので、必然的にきっぷ購入という形に切り替わります。
「EX-IC乗車」と「きっぷ乗車」という2つの形に枝分かれした後、きっぷの場合は乗車券を合わせて購入するかどうかも選べます。他にも「e特急券」とか「IC早特」とか「グリーン特典」とか。季節限定「EXお出かけ早特」なんてサービスもあったり。
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斯様に、EX予約の紹介サイトを見ただけでも、予約の手続きに関係する要素が結構多くて可変的であることがわかります。
こりゃ簡単には予約システムを改変できないだろうし、スマートフォン対応も夏までかかりそうという噂も「そりゃそうだろ〜ねぇ」と納得する他ありません。
そして専用アプリを開発するハードルも高くなりがち。
上記の様々な条件を踏まえた上で、全部に対応することは出来ませんから取捨選択してアプリ設計をしなければなりません。
そのような下準備と開発に時間を掛けているうちに、JR東日本がEX予約のスマートフォン対応を完了させるかも知れないとしたら、開発すべきかどうかの判断も迷うところです。まして現行サービスがリニューアルされれば、アプリは作り直しです。
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とはいえ、以前も書いたように私は日曜プログラマ。
開発動機は好奇心でなんとかなりますし、アプリの作り直しとなれば残念ですが、それもまた新しいチャレンジが増えたと考えることもできます。
有料アプリにしてヒットを狙うなんて下心がないわけではないですが、夏にはスマートフォン対応が予定されていると分かっている今なら、逆に下心の賞味期限がハッキリしているわけですから、いやらしさも半減してるはず(あれ、そうでもない?)。
というわけで、EX予約アプリの開発は地道に取り組んでいます。
もっとも最初から有料アプリでは危なくてリリースできないので、アプリ内広告を入れた形で無料アプリとしてリリースできればいいかなと夢想しています。
そうすればたくさん利用してもらえて、フィードバックも得られますので、機能改善など施すことも出来るでしょう。そのうえで高機能な有料版を出すのが一番スムーズな展開かなと思います(こういう捕らぬタヌキの皮算用妄想は楽しいですね)。