いやはや、アプリを使ってもらうというのは難しいことなのだと改めて感じた日々だった。
苦労して公開までこぎ着けたEX489は、実利用のフィールドで苦い現実に直面したようだ。レビューには「落ちる」の報告だらけ。1件だけとはいえ「売るな」と手厳しいレビューもある。
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基本的にエクスプレス予約関連のアプリについて、これまでの険悪な歴史があるだけに、新しくリリースされた非公式のアプリに対し、かなりの警戒感や抵抗感があるらしい。
そのうえ、7月に予定されているJR側のスマートフォン正式対応が発表済みなので、いまさらアプリが登場することに醒めた感じもあるようだ。
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もちろん、EX489はちゃんと機能する。
私自身もちょうど新幹線を利用した出張で活用したばかりだし、幾人ものユーザーから実際に利用した報告もいただき、暖かい声援と身に余る賞賛を受けている。
物事に完璧はないので、自分の開発成果ということもあって、EX489アプリに対して謙遜気味に表現しがちであるが、それなりに自信を持って公開した次第である。
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ところが、ユーザーの実態は千差万別。
思いも寄らないシチュエーションで利用されていることもあり、まだまだアプリを育てていかなくてはならない。
育てていかなくてはならないのだけど、ユーザーにとっては「落ちる」ことだけで、もうそれ以上は関わってくれないことも多い。
「どういう利用環境で落ちた」のかの説明をする義務がユーザーにはないのだから、親切心が働く余裕がない限り解決のための情報提供はなく、こちらの方で問題を再現することも、原因を特定することも難しい。
案外、iPhoneを再起動すれば解決することでも、ユーザーにしてみれば「そんなわざわざ...」という行為なのだ。
それに「落ちた」のは本当のことだから、レビューが取り消されるということもない。
レビューしたユーザーが直面した現実を考えれば、汚い言葉を使いたくなることも分からないではないが、ついて出てくる第一声や言葉が汚い言葉だと知らないうちにクセになるからやめた方がよいと素朴に思う。これは本人の努力や忍耐の問題だけれど。
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いくらかは問題と原因もわかったので、そのための作業をしようと思う。
しかし、このままだとあまり良い結果をもたらさないようにも思えたので、一旦公開を中止することに決めた。(追記:そのあと考え直して様子見にした。)
レビューを気にし過ぎているわけではないが、これは単にEX489アプリの問題ではなく、エクスプレス予約の利用という行為全体の問題にも関わることだから、慌てずにゆっくり行こうと考えた次第である。
まあ、もともとEX489は技術チャレンジから出発しているし、7月のスマートフォン正式対応という流れがあるわけだから、むしろ独自の努力を続けていった方が良いだろうとも思える。
というわけで、少しペースを変えて取組みを始めたい。
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