App: 2010年1月アーカイブ

 昨年半年をかけて開発していた時刻表管理アプリ「Ride on Time」(http://itunes.apple.com/apps/rideontime)をApp Storeで公開しました。噂のリリース承認審査も14日間かかるという表示に反して迅速に行なっていただき一安心。あとはフィードバックをもらって改善していくことになります。

 さっそくApp Storeのカスタマレビューに改善・改良の提案をいただき,「なるほど」と唸っております。私も提案された機能を追加しなければと思うのですが,機能をシンプルにまとめあげるのはなかなか難しい。あまり慌てずに,フィードバックを注意深く吟味しデザインしながらアップデートしたいと思っています。

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 無料アプリですし,儲け目的ではないので,プロモーションに焦る必要はないのですが,使ってもらうためには「リリースしたよ!」と声を上げる必要があります。Twitterといくつかの掲示板に告知をしたりしていますが,確かにプロモーションは難しいですね。

 その上,AppStoreのカスタマー評価の星印で★1つが多いとその理由も気になります。まだレビューコメントとして捨て台詞(「こんなの使えねぇ!」とか)をもらったわけではないですが,いただくのも時間の問題ですから覚悟はしておきます。どう使えなかったのか教えてもらえると有り難い。

 嬉しかったのは,世界中のユーザーにダウンロードいただいたことです。1人2人の数のところもあります。リリースされているものを,とりあえずダウンロードするユーザーだと思いますが,それでも南アメリカでもダウンロードがあったと知れば,届いた範囲に感嘆します。これがワールドワイドなApp Storeの凄さですね。

 しばらく静観しつつ,次の展開を考えたいと思います。

 iPhone Appをリリースするため申請をしました。その作業の中で気をつけた方が良さそうなことを,ぽつぽつ箇条書きで書いておこうと思います。

・512 x 512のアイコン画像は「JPEG」(72dpi)である(→アプリ内はPNG主流なので勘違いしてしまった)

・初めてApp登録する際に聞かれるプライマリー言語は「Ebglish」にすべきである(たとえ日本向けAPPでも同様)

・適当でいいから識別コードのようなものをつくれと指示する欄があるので予め何か考えておくと楽

・英語の説明文は面倒だが,他の海外Appを参考にできるので調べておく

・公開日の設定は半月後か一ヶ月後かにするなど余裕をもった予定日にする(承認に要する時間は不定)

 明けましておめでとうございます。2010年もどうぞよろしくお願いします。

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 新年の大仕事として,Appの申請を行ないました。いやはや,なかなか大変でした。本当は全てを確認してから取り掛かるべきですが,とりあえず断片的な知識でやろうとしたため,いろいろフォローが大変でした。

 申請に限らず,実機を伴って開発する際にはサーティフィケーションとプロビジョニングに関する手続きが必要なので,そのことについてあらためて記録しておこうと思います。

○サーティフィケーションを得るために...
1. キーチェーンアクセス.appを使って,「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」というファイルを作成する
2.それをWebの「iPhone Developer Program Portal」にてアップロードして承認してもらう
3.承認されたら,「distribution_identity.cer」をダウンロードして,キーチェインアクセス.appに読み込む(ダブルクリックすればOK)

○開発に使う実機(デバイス)を登録しておく...
1. Webの「iPhone Developer Program Portal」の画面に好きに決めた名前と個別のデバイスIDを入力して登録する(デバイスIDはiTunesとかXcodeのオーガナイザで確認できる)

○アプリID(App ID)を取得しておく...

○プロビジョニングを得るために...
1.新しいプロビジョニングのためのプロファイルの名前を適当に決めて入力する
2. 登録してあるサーティフィケートが選択できるようになっているので,どれか選択する
3. 取得したアプリIDも選択できるようになっているので,どれか選択する
4. 登録してあるデバイスIDも選択できるようになっているので,必要なものを選択する
5. Submitする
6. 画面を行き来しているうちにプロビジョニング・ファイルがダウンロードできるようになっている

○プロビジョニング・ファイルを得たら...
1. Xcodeのアイコンにドラッグ・アンド・ドロップする
2. 実機にそれらがインストールされたかをXcodeのオーガナイザを使って確認する
3. アプリID(App ID)をWebの「iPhone Developer Program Portal」の表示からコピーして,プロジェクト内の設定ファイルに入力する
4. インストールされたプロビジョニング・ファイルもターゲットの情報設定欄で選択しておく

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開発用の手続きは,リリース本番用とは別なので,リリース申請の際には,似たような手続きをWeb「iPhone Developer Program Portal」の本番向けの画面で踏む必要がある。

その場合,サーティフィケーション取得の時に使う「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」ファイルは有効期限が残っていれば再度使える模様(あらためて同じものを使っても文句は言われなかった...)。

App IDは入力をミスして登録しても,簡単には取り消せず,再度新しいものを取り直す形になるので,なるべく入力内容に気をつけること。担当者にメールすれば消してもらえるんじゃないかとは思うが試していない。


リリース本番用(ディストリビューション)の手続きの際,プロビジョニング・ファイルの取得目的によって手続きが異なる部分もあるので,その辺は少し勉強してから取り掛かった方が迷わないかも知れない。