書籍: 2011年4月アーカイブ

 HTML/CSSやJavaScriptによるiPhone向けWeBサイトやWebアプリをつくる参考書はこれまでもありましたが、この本は大胆にもUIWebViewとセットにしてネイティブアプリにしてしまおうという発想で書かれています。

 同様な発想で、iAd Producerを開発ツールとして使ったコンテンツをくるんでネイティブアプリにしてしまおうという試みもどこかで紹介されていましたね。

 Cocoaプログラミング的にはUIWebViewの使い倒しみたいな感じで読めそうです。


『iPhone/iPadアプリ実践開発ガイド HTML/CSS/JavaScriptでつくるネイティブアプリ』

 OS XやiOSのアプリレーションを開発する際のネイティブ言語であるObjective-Cの解説本がまた1冊登場しました。

 荻原本よりも入門的な位置づけとはいえ、扱う内容を絞り込むことでかなりの段階までカバーしています。重たいですが、ちょっとしたリファレンスとしても使えるかなという感じです。

 iOS(iPhone)アプリを開発するにあたっては,技術的なことも大事ですが,開発の周辺事項(アプリのアイデア出しや完成したアプリの売り方など)も大事になってきます。

 また,そもそもどうやったらiOSアプリを開発できるのか,という事始めに関して丁寧に解説した本も必要です。

 こうした本としては従来まで以下のような本がありました。

  

 『iPhone/Androidアプリで週末起業』はiPhone向けに書かれた本の改訂版で,Androidに関する記述も増やしたものです。

 こうした内容の本は,不易流行を扱うため,タイミングを逃すと古くて役立たないこともしばしばです。どちらかといえば雑誌のサブ特集で扱う類いの内容とも言えますが,そういう記事も意外と少ないので,やはりこうした書籍を読むのが早いかも知れません。

 さて,このところさらに新顔の書籍も出てきたようなのでクリップしておきます。


  

 『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』は,筆者のブログの書籍化のようです。書名の通りの体験をした著者は,雑誌でも紹介されたりした人物です。ちょっと夢見てみる読み物としていいかも知れません。

 『売れるiPhoneアプリの法則』もWebの記事の書籍化です。iPhoneアプリ開発講座を開講している著者たちによる文章です。多くの開発者を育成したり,接したりしている立場から分かったことや格言をいろいろ書いています。個人的には少し中途半端な感じのする内容ですが,アプリを作り始めた人にはいいのかも知れません。

 『iPad/iPhoneアプリを作る前に知っておきたい70の常識』は様々なアプリを開発したり,開発本も書いている著者によるもの。あくまでもこれからアプリを開発してみたいと思っている人向けのQ&A式レクチャー本なので,技術的なことは期待できません。


 ちなみに,洋書にもこの手の本はたくさんあります。たとえば『App Savvy』はアプリのアイデア出しからマーケティングまでの流れに沿って解説した本です。目新しいことが書いてあるかは読む人によりますが,基本の中に新しい発見があることも確かです。


 その他,アプリデザインに特化した本などもあります。