CS4日本語版登場

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 アドビ社といえば,フォトショップなどのグラフィック/デザインのアプリケーション会社として有名だが,この度,同社の主力製品群の新バージョンであるCS4シリーズの日本語版が12月に登場することが明らかになった。

 CS3ユーザーとしては,特に慌ててアップグレードする必要もない感じで受け止めている。新機能もプロならいざ知らず,私たち程度のユーザーにはあまり縁がない。それにアップグレード料金は,相変わらず高い。

 ところが,関連記事を斜め読みすると,ビデオ映像編集ソフトであるプレミアに興味深い新機能が付いているらしい。「スピーチ検索」と呼ばれる機能である。

 膨大な映像素材を効率的に整理し扱うために,人間がスピーチしている映像に対して「文字起こし」を行ない,そのテキストデータをもとに映像のポイントを検索できるというものらしい。

 そして,興味深いのは「スピーチの文字起こし」機能である。いやはや,確かに昨今のテレビ映像には画面に字幕テロップが踊っているし,そうでなくても海外のスピーチ場面には翻訳字幕が付くのが普通。なるほどそのデータ起こしを自動化できれば,楽なことこの上ない。

 日本語に対応し,複数の話者にも対応しているとのこと。まだ実際に動いているところは見られていないが,昨今の音声認識技術は確実に進歩しているとはいえ,スピーチの音声やしゃべりがクリアでない場合が多いことを考えると,まあ,普通の映像に対しては難しいと考えた方がいいが,きっとNHKの番組ぐらいの日本語クォリティなら90%ぐらいいくのだろう。

 授業研究などでビデオ映像を扱う関係者の皆さんにとっては,たまりゆく映像資料を整理する悩ましい状況を「スピーチ検索」機能が少しは役立ってくれるかも知れず,そういう意味では,ちょっと知っておいて良い情報である。

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