徳島県の事業として行なっているデジタルコンテンツ人材育成のための出前授業で、上勝中学校にお邪魔しました。
今回は動画編集の方法の2回目で、iMovie for iPad の操作方法を実演しながら解説するといった内容。実際に2年生達が沖縄に修学旅行へ行った時の動画や写真を使ってやってせます。
小規模校なので、全学年あわせても5つのグループができるだけですが、残念ながら動画編集できるiPad 2以降の機種は3台だけ。あとは初代が10台程なので、すべてのグループが試しながらというわけにはいかない状況です。
こういう道具環境が統一的に揃わないというのは、授業者として一番面倒な問題でもあります。使う素材が異なるのは如何様にも味付けできますが、動画編集したいのに動画編集ツールが動かせないのは、ちょっと次元の違う問題ですね。
仕方ないので、今回はみんなに実演を見てもらうことにしました。その代わり、私がやって見せても注意は集められないので、2年生の中からアシスタントを急遽募集。みんなの推薦もあってひとり男子生徒が手伝ってくれることになりました。
これは効果覿面で、やっぱり仲間の生徒が操作して出来上がる作品に興味津々ですし、あれこれ指示(「あっちの写真使えば?」とか)も飛んできて、教室前だけの実演でしたがみんなで編集作業している感じで進められました。
さすがに次回からは自分たちでも編集したいでしょうから、足りないiPadを用意しないと…と思いますが、とりあえず動画編集の概要は伝わった感じなので、これからどんどん進めていってもらえそうです。
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iPad用のiMovieは、シンプルさを追求したため、Mac用のような凝った編集機能がありません。特にタイトルや字幕を付ける機能は貧弱で、その辺は別に自作のタイトル写真を用意するなど工夫で乗り切るしかありません。
iPad用の動画アプリ自体も種類は少なく、iMovieとPinnacle Studioという有料アプリか、vimeoなど動画投稿サイト向けのアプリなどくらいです。また、初代で動作するものはほとんど無いと考えてよいです(ゼロではないんですが…)。
某社がユニークな動画アプリを開発中という情報もありますが、まだ時間も掛かりそうです。
iPadにおける動画編集は、まだ課題の多い分野とも言えそうです。