20181113_Tue

調べもの作業と授業と会議と卒研指導。

Universal Design for Learning(UDL)について情報を整理していた。講話をしに行く小学校の研究課題がユニバーサルデザイン(UD)だというので,以前関心があって手にしていた海外のUDL文献を復習したり,最近の動向について確認していた。

ただ,その学校や日本で取り組んでいる人の多くは,授業のユニバーサルデザイン(授業UD)を考えているようなので,同じUDといっても,その方向性は異なっている。その辺をざっくりと整理するような話にして,ICT活用の関わりをご紹介しようと思っている。

卒業研究のWebアプリ開発は地道に。

図形描画をするためにHTMLのcanvas要素とJavaScriptによるグラフィック描画について作業をしている。JavaScriptでベクター描画をするためにはグラフィックコンテキストといった考え方を使えるようにならないといけないが,これを感得するのはなかなか難しい。命令の順序などを試行錯誤しながら,描画の手続きがどう流れていくのかを確認してもらった。

講話に使用するスライド作成で夜中まで。

20181112_Mon

第二世代Apple Pencilが届いた。

「りん研究室」の刻印入りである。残念ながら本体系のハードウェアを買う資金も理由もないので,今回はこれで我慢する。第二世代Apple Pencilだけが届いて気がついた。今回は単独で充電ができない。常に本体と一緒の前提は,個人使用にとっては改良だが,まとめて管理する場合にはデメリットもありそうだ。

授業を終えて調べもの作業。小学校での講話のために情報を確認しないと。

20181111_Sun

スイッチボットSwitchBot)というボタンを押す機器がある。

Bluetoothで遠隔操作すると,小さな四角い本体から部品が出てきて,押しボタンなどのスイッチを代わりに押してくれるという装置である。

たとえば部屋の照明をリモコン操作したい場合,リモコン部品を後付けできる場合もあるが,壁のスイッチで操作するしかないことも少なくない。そんなときに,このスイッチボットを壁のスイッチに取り付ける(正確には貼り付ける)と,スマートフォンから操作することで,この装置がボタンを押してくれるというわけである。

最近はサンワサプライも代理店になったようで,入手しやすくなるようだ。ちなみに障害福祉や介護に向けた販売代理店もある。

このスイッチボットだけだとBluetoothが届く範囲でしか操作ができないが,スイッチボット・ハブ・プラスSwitchBot Hub Plus)と組み合わせるとインターネット経由で管理することができるようになる。また,このハブ・プラスは赤外線リモコン機能も備えているので,テレビやエアコンといったリモコン操作できる機器を制御することも可能だ。

さらに,スマートスピーカーとの連携も可能になるので,音声による機器の操作ができるようになる。照明のオンオフも声で制御できる。

実は,Twitter上でハロウィーンキャンペーンが行なわれていた。駄目元で応募をしたら,スイッチボット・ハブ・プラスのプレゼントに当選した。

さっそく,家にあるリモコン操作機器を登録しスマートスピーカーと連携。これでリモコンが遠くにあっても,声で操作できるようになった。便利便利。

20181110_Sat

ゼミ旅行の日だった。

そもそもゼミ生の1人が,東京のダンススタジオが主催するステージに立つことになり,その活躍を応援しに東京へ行くことをゼミ旅行として計画した。徳島から東京へ行くのは難しいことではないとしても,単に観光しにいくというのではゼミ旅行として理由が弱いので,今回はよいチャンスだった。

だったのだが,残念ながら都合がつかなくなってしまったゼミ生もいたため,今回は全員で旅行することはできなかった。というわけで「半ゼミ旅行」。

私は事前に東京入りしていたが,学生は夜行バスで当日朝に着く。

ホテルで身支度して連絡を待っていたら,なにやら新宿の人の多さと場所のわからなさに困って,カラオケに非難したとメッセージがきた。

とりあえず新宿に向い,カラオケ店から出てくる時間までApple新宿で新しいiPad Proなどをレビューしていた。

その後,迎えに行って,新宿駅周辺を観光。ランチを食べてから,新宿駅をぐるっと一周するように街を歩いた。せっかくなので東京都庁へ。展望室からの眺めを堪能してもらい,そこから新国立劇場へ。

ゼミ生が参加しているステージは新国立劇場・中劇場で上演される。

その分野は詳しくないが,ステージを主催する名倉ジャズダンススタジオの代表・名倉加代子さんは長いキャリアをお持ちの凄い方らしい。そして,今回は,歌手の森公美子さんと,元宝塚の湖月わたるさんといったスターがゲスト参加している。私は正直,森さんしか分からないのであるが,劇場の他のお客さんたちの雰囲気を感じ取るに,錚錚たる出演者たちなのだということは理解できた。

ダンスを踊るゼミ生は,自分が好きでやっていたこととはいえ,週末や休日を中心に東京へ通いつつも,ときに授業を欠席しなければならないことがあったりして,もしかしたらちょっとだけ後ろめたさも感じていたのではないか。

私たちにしても,その学生が時々いなくなりながら頑張っている事柄を直接は知らないまま,なんとなく様子を見守っているのは,少し中途半端な気もしていた。

だから,ゼミ仲間でその活躍を直接見に行くことは大事なことと思った。

ステージは圧巻だった。

用意してくれた座席はど真ん中の特等席で,森公美子さんを真正面にしながらその歌声を聴くことになった。さらに,ゼミ生がその肩越しにダイナミックに踊っている様子が観えた。素晴らしいショウだった。

終演後,ロビーでゼミ生と会って言葉を交わす。良かったと思う。

半ゼミ旅行は,その後,東京タワーと東京駅を駆け足でめぐり,最後は徳島へ戻る夜行バスに乗るため新宿バスタへ。たった一日だけだったけれども,なかなか楽しい旅行となった。

20181109_Fri

日本教育工学研究協議会 全国大会(またはJAET全国大会)が神奈川県川崎市で2018年11月9日と10日開催される。

初日のみ顔を出してみる。

川崎市立川崎高等学校・附属中学校の公開授業を少しばかり参観することができた。5年前から附属中学校が始まった完成年度直前の中高一貫校である。それに合わせて新築されたという校舎は,まだ新しさが残るだけでなく,余裕のある学校空間となるよう設計された魅力的な建築だった。

学校のICT機器環境が飛び抜けて優れているわけではなく,附属中学校への入学時に1人1台のタブレット端末を購入するBYOD方式をとっている。そのためインターネット接続が可能なように無線LAN環境が整えられ,各教室にスクリーンとプロジェクタが設置されていた。

公開授業は,極めて落ち着いた様子で,決して当日の公開のため用意された他所行きの活動というわけではなく,講義を聞くタイプの授業,ディスカッションなどのグループ活動,教科の学習単元に応じたICT活用と学習活動を淡々と進めていた。取り組む生徒たちの姿は,とても前向きな雰囲気に満ちていた。それだけで凄い学校だったと感じる参観者も多かった。

もっとも,やはり川崎市内でも先進的なグループに属する学校のようだ。川崎市は政令都市のひとつで,人口は160万人の都市。教育の情報化は,まだまだ取り組まなければならないことがたくさんあるといっていた。

その後JAET全国大会は,開会行事や基調講演などが続いた。

幾人かの人たちとご挨拶などして,大先輩に連れられてお茶の水で一献した。