20181023_Tue

就職活動などで停滞していた卒業研究の再始動。

残り時間はわずかなので,あらためてテーマを再確認をして,これからすべきことを切り分けながらゴールを見定める。

こちらからテーマを押し付けることはしないが,テーマを具体化するために何が必要なのかを細かくすることは要求する。

けれども,細かく明確にしていくことで自分のやりたいことが雲散霧消してしまうこともあるのかも知れない。そこが難しいところだし,私自身,どうしたらよいのかまだよく分からない部分でもある。とはいえ,走り始めるしかない。

プログラミング体験教室について学生たちと相談。

予定していたパソコン教室が他学部のコンピュータ試験に押さえられてしまい,場所から考え直しを迫られたらしい。Scratchmicro:bitにはそれなりのパソコンやタブレットが必要だから,当日の活動全体のデザインにも関わってくる。

せっかくScratch 2018 Tokyoに出席したので,その時の様子を話して,当日の配信録画を見ることにした。ところが,YouTubeに残っていた配信記録は,当日の回線状況がよろしくなかったようで,残念ながらカクカクの途切れ途切れ。ああ,自分も配信しておくべきだったかなぁ。

いまのところポケットマネーで購入したmicro:bitしかないので,近く学科で20台程度のmicro:bitとその他を購入するなど手配をしないと。

20181022_Mon

月曜1時間目からスタート。

職場に出勤すると「秋のプログラミング体験教室」のチラシが研究室のドアに貼られていた。学生たちが自主的に活動をしてくれている研究会の活動だ。

前回はボール型ロボットSpheroとセンサータグMESHを使う内容だったが,今回は趣向を変えて,Scratchmicro:bitを使ってみようということのようだ。

直球勝負といった感じではあるが,それだけに奥深いので,学生たちも頑張って取り組んで欲しい。頑張るというよりは,どれだけ自分の発想を広げられるか,限界に思う気持ちを解放できるかだと思う。

夕方は若干早退。自宅のガス開栓の立ち合い。

20181021_Sun

秋晴れの東京。

秋葉原をゆっくり散歩した。かつて電気街だったという懐古さえ,もう何のことだか分からないという時代か。おたくの街かどうかも,正直よく分からなくなっているように思う。

小さなパーツ・ガジェットショップをゆっくり眺める。ジャンク品のノートパソコンが1台1万円でつかみ取りセールのように陳列されている。なんかやたらメモリが安くなっていないか?ハードディスクも大容量のものがどんどん低価格になっている。いやはや,動きの激しい市場だ。

あとは東京駅の丸善で本漁り。また書棚の配置が変わっていた。

プログラミングというよりも,UXや要求仕様といったものを考えた方がよりよいアプローチなのではないかという思いが強くなっていたので,『実践UXデザイン』(近代科学社)とか『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』(BNN)といった図書を手にした。後者はいかにも「動詞で捉える」あたりが最近の動きとフィットしそうな感じである。

楽しい東京滞在に終わりは付きもの。新幹線と高速バスで徳島へ。

20181020_Sat

東京・六本木ヒルズアカデミーにてScratch 2018 Tokyo開催。

カンファレンスについてはまた別に詳しく書きたいが,Mitchel Resnick先生が来日されるというので,ナマでお話を聞くため参加申込した。

六本木ヒルズアカデミーは,以前,アップル社の催事に参加したときに来たことがあったので,道順については迷いもなく,気がつけば開場時間よりも早く着いてしまった。2番乗りだったので,1番乗りの方とおしゃべりをしながら会場を待つことができたので,朝から最後まで楽しく過ごすことができた。

阿部先生始め,登壇者や運営にかかわる皆さんは,慌ただしいスケジュールで忙しそうなので,コンタクトは挨拶程度に留める。Resnick先生とも話すまではいかなかったけれども,歓迎の言葉を交わすぐらいはできた。

会が終わった頃には雨。

すっかりお腹が空いたが,足早に都営大江戸線で新宿に出向き,初Apple新宿。紀伊国屋に寄ってから,唐揚げを馬鹿みたいに出してくれる「ちばチャン」を目指すものの,新宿店は人がいっぱいだったので宿の近くの秋葉原店で堪能した。

「教育クラウド活用と今後の展望」

岡山県教育センター主催のタブレット端末の授業活用研修講座に招かれました。公開授業の参観と講演を依頼された形です。

今回は教育センターにとって出張(サテライト)研修という扱いになるようで,岡山県立林野高等学校を会場として借りての開催でした。場所は岡山県美作市(みまさか市)。岡山三名湯のひとつ「湯郷温泉」があるところです。

岡山県立林野高等学校は,生徒数379名,教職員数64名という規模の普通科高校ですが,2年次生以降は「特進〈Ⅰ〉」「特進〈Ⅱ〉」「特進〈Ⅲ〉」「スポーツ探究」「地域創造」という5類型から選択して学びを深めていく特色を持っています。平成29年度後半には,生徒各自がChromebookを所有した上でアクティブ・ラーニングに取り組んでいて,タブレット端末研修にはうってつけの会場というわけです。

今回の研修対象は小中高・中等教育学校・特別支援学校の先生方。実際には中学校の先生方の参加が多かったそうです。先進的な取り組みの概要を聞いたり,実際にタブレット端末(Chromebook)操作体験し,活用している授業を参観しながら理解を深め,最後に私の話を聞くという構成でした。

お題の「教育クラウド活用と今後の展望」で話したこと。

徳島からやって来たので,徳島のことをお話することにしました。上勝町の「葉っぱビジネス」でタブレットを活用するおばあちゃんたちの話。神山町の「サテライトオフィス」でブロードバンド回線を利用した遠隔業務をしている人々の話。Society 5.0とか言われる前から行なわれていた取り組みの方が,わりと話としては伝わりやすいように思いました。

そして定番として,クラウド活用に至るまでの技術進歩の歴史をお話しながら,その特徴を1人マルチアカウント時代だとご紹介するあたりも,いろんなサービスやアプリの利用に伴って登録している情報を考えてもらうことで理解していただけたのではないかと思います。

デバイスの活用がすべてではないという観点で,最近あちこちで話題になる「タキソノミー」についても触れました。タキソノミーそのものというよりも,たとえばマーク・プレンスキー『ディジタルネイティヴのための近未来教室』(共立出版)で触れられている「動詞スキル」と「名詞ツール」といった考え方に表れた,(行動)目標を分解して動詞的に理解する捉え方について紹介しました。

あとは,実際に私自身がG Suite for Educationでどのようなどのような活用をしているかをご紹介してました。たとえば完全にクラウドで何でもやるというよりも,一歩手前のアナログ的な活用との組み合わせについてご紹介。たとえばスマホのカメラや書類スキャナーを使って,紙のワークシートも利用しながら情報をデジタル化する方法などです。

最近,サービスがリニューアルされた「Plickers」も実際にコードを配布して体験してもらいながらご紹介しました。児童生徒の1人1台環境がすぐに構築されないとしても,先生側のツール活用次第で面白いこともできるということをご紹介するためです。やってみたくなればしめたもの。

最後は「わかる」とは分かっているもの動詞が結びつくことであるという話と,さらに様々なものがデジタル化されていくことをご紹介しながら,まだまだこれからたくさんの失敗や試行錯誤を繰り返して,情報時代.デジタル時代の学校教育を積み上げていかなくてはなりませんねと締めました。