午前中からあちらこちらに出かけていました。
予定していた用事を一通り済ませて、さて、どうしようかと思案。夕方近いけれど,文部科学省に行ってみようかと思いつきました。ダメもとでふらっと寄ってみることに。
お忙しかったのかも知れませんが、快く歓迎いただいて、いろいろおしゃべりをしてきました。調子に乗ってしまって2時間近くも長居をしてしまいました。
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学びのイノベーション事業についても、来年度のこと慌ただしく準備されているようでしたし,調査事業のことなどもあれこれ取り組まれているようでした。
そうそう、こんなものも登場…
初代ですが「ちゃんと文科省にもありますよ」だそう ^_^ 。前任者の方が導入したものが箱にしまってあったんだとか。iPad用文部科学省デジタル教科書もこれで試されたそうです。
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事業に関わる以上、いろいろ話を聞いて深く理解をしようと思うのですが,いろいろ聞き過ぎると悩ましいことも増えてしまい、難しいですね。
もう一度、政治の世界でバーンと動き出してくれれば近いところで何かを変えられそうな気もしますが,私たち、普通に事業に関わる者は従前のルールに縛られながらやるしかないので,どうしても手間がかかります。
そうはいっても枠の中で起こせるイノベーションがあれば、積極的に探しだしたいなとぼんやり考えながらの訪問でした。
月: 2012年3月
iPad用文部科学省デジタル教科書の登場
3月19日付けでAppleのApp Storeにて「文部科学省「学びのイノベーション事業」デジタル教科書」がリリースされました。
「文部科学省デジタル教科書」なるものが初耳の方もいらっしゃるかも知れません。現在、文部科学省では「学びのイノベーション事業」で次の時代の教育学習の方法等をいろいろ試して明らかにしようとしています。その中で使う教材としてデジタル教科書が用意されたのです。
指導者用と学習者用というデジタル教科書の種類もあり、指導者用は販売されているものが存在しますが,学習者用はいま開発の真っ最中。「文部科学省デジタル教科書」というのは現時点で開発中の学習者用デジタル教科書を指しているわけです。
これがそのまま正式な教科書となることは言及されていませんので,あくまでも事業のための開発物だと理解するのが妥当です。
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今回リリースされたiPad用文部科学省デジタル教科書アプリは、国語教科書でおなじみの光村図書が開発した中学校向けのもの。
学びのイノベーション事業の実証校になった中学校8校の中で、iPadを採用した学校向けに用意されたものと思われます。もちろんiPad以外を採用した学校もありますから,別のプラットフォーム向けもどこかで用意されているということになります。
というわけで、文部科学省デジタル教科書と呼ばれているものは…
(1) Windows用小学校向け国語・算数・英語デジタル教科書
(2) iPad用中学校向け国語・数学・外国語デジタル教科書
(3) Windows用中学校向け国語・数学・外国語デジタル教科書
(4) Android用中学校向け国語・数学・外国語デジタル教科書
が開発されているということになります。(追記:さすがにAndroid用は無いらしい。採用校が無いから…)
ただし、これらは開発中であることもあって、基本的に一般には非公開。実証校の公開授業や文部科学省の主催しているイベント以外でお披露目されることはありません。今回のiPad用デジタル教科書アプリの公開は、iPadアプリの配信方法に縛られた例外事例というわけです。
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さて、公開された光村図書のiPad用文部科学省デジタル教科書ですが、サイズは6.5Mbで含まれているコンテンツは国語のみ。
下のスクリーンショットには数学と英語も用意されているように見えますが,ダウンロードしたものには含まれていません。実証校で使用する際に追加配信できるということだと思います。同様に、「カードを組み合わせて、文を三つ作ろう」という画面も含まれていません。
教科書画面で使用できる機能は…
ページ移動操作
フリーハンドペン
直線マーカー
消しゴム
書き込みリセット
アンドゥ
音声データ再生(一部ページ)
拡大縮小ボタン
カメラロールへの画面保存
ツール位置変更
書き込みレイヤー非表示
といったものです。現時点で使用することができないが付いている機能は…
管理者メニュー
道具箱
共通コンテンツ
ワークメニュー
といったものです。
どのように教科書データを追加配信するのかは定かではありませんが,管理者メニューからいろいろセットアップすると「ダウンロード」ボタンが現われて追加できるのではないかと推察されます。またワークメニューに向けてワークシートやコンテンツを送信できるのではないかとも想像されます。
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アプリの完成度は70点くらいでしょうか(一部しか使用できないので正しい評価ではないとも思いますが…)。設計された範囲内での動作に問題はありませんがiPadアプリとしての挙動を詰めて欲しい部分がいくつかあります。
iPadのAirPlay機能をつかえば、現在の画面を電子黒板に転送することは難しくないでしょう。また、ReflectionというMac用のアプリを使えば複数のiPad画面をMacの画面に表示できますので、複数の生徒のiPad画面を並列して表示させたいときにはこれを使えばよいと思います。
いずれにしてもこれらはまだ開発中。今後は他の会社からも同様なアプリが登場することとなるでしょうが、前向きに議論が深まることを期待しています。