Edmodoを本格的に触り始めています。
これまでも,ちょこちょこと試していましたが、まじめに操作していたわけではありませんでした。先生アカウントからの長めを見ていただけで,児童生徒アカウントは未設定でしたので,実際に相互やり取りが起こった場合にどうなるのかも見えていませんでした。
今回、ようやく自分の授業に本格導入するため,導入作業とリハーサルをしているところです。あと日本語利用で問題が起こるかどうかのチェックも兼ねて。
端的に言えば,なかなか興味深いシステムですし,いくつか注意すれば日本語利用でも問題はなさそうです。Facebookの要領が分かった皆さんなら、操作のクセをつかめば便利に活用できるはずです。
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Edmodoが想定しているユーザーは4種類。
・教師
・児童生徒
・保護者
・学校又は学区担当者
このうちの教師と児童生徒だけでEdmodoを使い始めることが出来ます。もちろん教師だけ先に登録するところから始まります。
最初の登録でクリックする入り口は4つに分かれていますが、アカウントを取得すれば共通のログイン画面を使います。
先に登録した先生が,授業で使うためのグループを設定しておきます。グループには個別の「グループ・コード」が自動生成されるので,それを児童生徒に伝え,登録の際に入力させるのです。
すでに児童生徒が登録してあった場合は,グループコードを使って,グループ参加だけを追加していくわけです。
なお,児童生徒がEdmodoに登録する際には,グループコードさえあればよく、電子メールアドレスの入力は任意です。この点は,アドレスの割当てがない小中学校の利用に便利と思います。
ちなみに携帯電話のアドレスを登録する際には,メール受信制限の設定で「edmodo.com」を受信許可してあげないと通知が届きません(ちなみにnotify@edmodo.comから届きます)。
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基本的に英語ベースのサービスです。
英語表記が苦手な人には辛いのかも知れませんが、Facebookと雰囲気がよく似ていますし、システムで使う英語は限られていてアイコンも付いていますので、慣れてしまえば気になりません。
教師アカウント登録の際,学校名を登録するときやアップロードするファイル名には日本語文字が使えないことを除けば,ほとんど問題なく日本語文字を使って書込みをすることが出来ます。
各個人の書込みは基本的に外部から参照できませんので、宛先指定を間違えなければ各グループ内でのみ閲覧するようになります。またダイレクトのメッセージは先生宛のみ送れるので、児童生徒同士のダイレクトメッセージは出来ません。
各児童生徒がグループの画面を参照している中に「parent 保護者」用のグループコードが表示されています。これを使うと保護者もグループに参加することが出来ます。
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EdmodoにはiOSとAndroid用アプリが用意されています。
児童生徒の家庭でEdmodoにアクセスする際には便利ですし、アプリの通知機能を使って連絡などを確認できます。
先生にとっては,アプリの上で児童生徒からの質問やコメントを返せたり、宿題の評価をすることも可能です。やはり通知機能で迅速な対応が出来るというわけです。
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なかなか面白そうでしょ?
これを実際に大学の授業で導入しようというわけです。
昨年度はFacebookを試験的に利用しましたが、個人アカウントとの兼ね合いをどうしようかとか、Facebookのつながり尊重主義が逆に教育的には使い難かったところもあり、思い切った活用には至りませんでした。
今回,Edmodoという教育SNSを使うことで,その辺をクリアできるのではないかと期待しています。
ちなみにEdmodod上に,Edmodoの日本語利用について意見交換するグループ「Edmodo Japanese Users Club」をつくりました。 Group Codeは「vgct79」です。よろしければご参加ください。児童生徒用アカウントでも,教師用アカウントでも,どちらでも参加できます。
月: 2013年4月
日本のEdTechはどうなるのか…
教育と情報の分野について通時的・共時的に素材を採取している日々です。小難しい言い方でしたが,要するに歴史を遡ったり,現在の様々なニュースを追いかけているというだけの話です。
教育と情報(技術)の交差点のような分野を指す言葉として「EdTech」があちこちで用いられています。Educational TechnologyあるいはEducation & Technologyを略した言葉ということになります。
格好よい言い方なので,どちらかというとネット技術を武器に教育の在り方を改革しようとする新興企業(スタートアップ企業)が自分たちの領域を指す場合に使われることが多いように思います。
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さて,日本にも教育分野を対象にWebやネットの技術を使って画期的なサービスを提供しようとしている企業が増えてきました。
一口に教育分野といっても,想定している場や学校種も違えば,働き掛けようとしている活動(学習を支援するとか,就活を支援するとか)も違って,様々です。
それでもEdTechという括りで盛り上がっていこうという機運があるようで,たとえば昨年からはEdTechフェスティバルといったものも開催されているようです。近日中に第2弾が開催されるとか。
どの会社もネット上で話題にされたり、注目されている会社です。こうした取り組みが何かを変えるきっかけになることを私も期待したいところです。
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ただ,いつも感じるのは,こうした催しに集まる人々のクラスターが,実際のところ学校教育制度を中心にまわっている日本の教育と距離があることです。
まぁ,日本の学校教育制度のガチガチぐあいは,今さら繰り返すまでもありません。そこに正面衝突しても,得られるものや変えられるものが少ないというのも事実であります。そこをずらして取り組まざるを得ないというのも不思議ではありません。
とはいえ,諸外国のEdTechの盛り上がり方と,日本のEdTechで盛り上がっている人たちの状況の違いは,ちょっとかわいそうに思います。もちろんそこにチャンスがアルトも言えるわけですけれど…。
教育工学の世界が研究として長く取り組んできても突き崩し得てない壁を,ある意味軽い調子で乗り越えてくれたなら,いいなとも思います。
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一方で,学校教育の方も,そろそろ下手に積み上げてきた考え方やルールを一度ご破算にして,いろいろ受け入れてみるのもよいのではないかと思います。フィルタリングにしろ、携帯電話のルールにしろ、そもそも教育方法に関わる教師のフリーハンドの無さにしろ、そろそろ解決すべき頃合いです。
国の方では教育委員会制度の方を先にぶっ壊そうとしていますが,願わくは教育委員会がいま持つ権限を有効に活用して事態を改善してくれると遠回りせずに済むと思うのですが,まあ,全部壊してすっきりしたい人が多いようで…。
破壊的イノベーションは,確かに新しいことするには効果的かも知れませんが,これまで培ってきたものを大事にするには,少々粗っぽいかなとも思います。
FacebookからEdmodoへ
皆さんのネット・コミュニケーション・ツールの内訳は,どんな具合でしょうか。
私はパソコン通信を使い始めてから,電子掲示板やメール,ホームページ(Webサイト),ブログ,mixi,Twitter,Facebook…などなど,様々なツールを使っています。
使い続けているものもあれば,もう使っていないものもあります。いずれにしても,こうしたツールを使う時間がかなり多くを占めていることは確かです。
間違いなく「中毒」あるいは「依存」の域に達していると思います。
とはいえ,新しいツールの可能性を試してみたいという欲求もなかなか治まりませんので,どんどん依存度は高くなるばかり。
デジタル依存を脱することを意味するデジタル・デトックスという言葉があるくらいです。正直言えば,本気で考えないといけないでしょう。
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というわけで,この度,Facebookをやめて,Edmodoを使い始めることにしました。残念ながらFacebookほどにはオープンなツールではありませんが,教育SNSの可能性を探究してみたいと思ったので,お引っ越しします。
Facebookでやり取りをしていた皆様には,大変申し訳ありませんが,わたくし林向達はFacebook上で不在ですので,ご連絡の際にはメールかTwitterでお願いします。
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Edmodoについては,また機会を改めて書きたいと思います。
クローズドな授業や学級で使うことを想定している造りで,世界中の教育関係者に使われている急成長中のサービスです。
とはいえ,日本の文脈からすると,日本語表記ではないし,システム的にも使い難いところが残っていたりします。いろいろ試してフィードバックできればとも思います。