macOS用カラーユニバーサルデザイン/JIS安全色パレット

先日,次のようなWeb記事を読みました。

20190314「パワポやExcelのグラフを色弱者にも分かりやすくするセットを有志が無料配布 作者「将来は標準設定に」」(ねとらぼ) https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/14/news120.html

教科書検定やデジタル教科書の話題も賑やかだったので,カラーユニバーサルデザインについて今後は自分でもより意識したいよなぁ…と感じました。

元の記事は,NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の以下の記事です。

20190311「色弱の人にも分かりやすい色のMSワードⓇやエクセルⓇを作ってみた。」(CUDO) http://www2.cudo.jp/wp/?p=4966

ただ,私はiWork派なので,PowerPointやExcelのテーマファイルだと利用機会が少ない。

それなら,macOSシステムのカラーパレット自体にカラーユニバーサルデザインとJIS安全色を登録すれば,標準カラーパレットを呼び出すソフトで使えると考えて,早速作業してみました。

CMYK値とRGB値を紹介されていた参考資料に合わせて設定をしたものです。

【CMYK値設定】
カラーユニバーサルデザイン推奨配色カラーパレット
http://www.edufolder.jp/files/colorset_universal_CMYK.clr.zip
JIS安全色カラーパレット
http://www.edufolder.jp/files/colorset_jis_CMYK.clr.zip

【RGB値設定】
カラーユニバーサルデザイン推奨配色カラーパレット
http://www.edufolder.jp/files/colorset_universal_RGB.clr.zip
JIS安全色カラーパレット
http://www.edufolder.jp/files/colorset_jis_RGB.clr.zip

せっかくなので,これをCUDOの元記事を書かれた方に「こんなのできました」とご紹介させていただいたところ,さっそく本家のサイトでもご紹介いただきました。

20190325「MS Office に続きMac OS 用のCUDカラーパレットをこちらで配布しています」(CUDO) http://www2.cudo.jp/wp/?p=5014

そちらで一括圧縮してまとめていただいたものをダウンロードできます。

専門知識がないまま値を設定しただけのものなので,たたき台としては利用できると思いますが,実際には表示や印刷される色が結果的にユニバーサルであるかどうかが重要なので,また環境に応じて必要な変更を施していただければと思います。

macOSのカラーパレットにオリジナリティも何もありませんので,自由に配布活用していただければと思います。私も自分のスライドなどに,これらを活用してみようかと思います。

20190330_Sat 教育ニュースが目白押し

休日出勤。

細々とした雑務処理と突然舞い込む年度末対応など。それから開局するインターネットラジオ配信局で流す番組コンテンツの準備をしていた。

教育ニュースの日付と見出しとURLを淡々と記録していく「教育フォルダ Twitterアカウント」も更新停滞状態を元の更新頻度に戻すために,もう一度環境を整える。

今週だけでも山のようにニュースが流れたが,それらをすべて補足することは不可能に近い。補足すべきかどうか内容の判断にも恣意性が入らざるを得ない。それでも,かならず「日付「見出し」(出典名)URL」というファーマットに揃えてツイートすることをほぼ10年続けてきた。おかげで後から検索するときに便利だ。

皆さんはbotか何かツールで自動的にやっていると思っているかも知れないが,残念ながら手作業である。いつかは自動化しようと目論みながら,後手に回したまま10年である。情報を「日付「見出し」(出典名)URL」の統一フォーマットに落とし込む作業は,特定サイトから変換する分には難しくないが,多様なニュースソースを縦横無尽に探索した結果からだと,定式化が難しい。それぞれのサイトの流儀の揺れからの変換ルールもコツのようなものが生まれるが,これも手作業だから見えてくるものだったりする。

そうやって日々,教育ニュースに触れていても,こういう話題を共有して議論する機会がない。

確かにSNS上を探し回っていると,ニュースのリンクとともにコメントや感想を発信している人たちもたくさんいる。ニュースサイトのNewsPicksは,商業サービスとしてニュースキュレーションとピッカーによるコメントを集約しているので,コメントや感想を集約する場がないわけではない。Yahoo!ニュースのコメントは,いつだって賑やかである。

ただ,もう一つメタ的に俯瞰する場があってもいいのではないか。

そういう衝動がどうしても抑えきれず,いろいろチャレンジを繰り返してきた。4月から開局するインターネットラジオ配信局は,そうしたチャレンジの最新版である。

ここまでいろいろ下ごしらえをやってきたが,ようやく通常運転的な作業を開始して,気楽な気持ちで続けられるように持っていきたいと考えている。

ショッピングモールに出かけて,食品調達。

そういえば新しい元号発表が近づいているので,テレビのニュースはそれ一色?だ。元号自体に意味があるわけではないとはいえ,慣れてきた「平成」が一区切りつくのは感慨深い。

20190329_Fri

今朝,Apple社のiWorkアプリがアップデートした。

日本のユーザーが待ちに待っていた「縦書き」サポートが実現。横を縦にした単純な実装ではなく,専用のレイアウトエンジンを組み込んだ上で実現されたようだ(お宝鑑定団情報)。

これまで縦書きがサポートされていないこと一点だけで,そのポテンシャルに比して評価が低かったiWorkアプリだが,これで大きな弱点を克服したことになる。一般的な利用においてPagesで実現が難しいことはほとんどない。あとは,細かい条件を満たせるかどうかというレベルである。(個人的には欧文フォントを和文フォントの組み合わせができるようになればもう文句がない。)

唯一残念だったのは,iCloud版のiWorkは同様な縦書きサポートが実現できなかったこと。

Webベースアプリに組み版レベルの縦書きレイアウト処理をさせるのは,やはり荷が重いのだろう。縦書きファイルも表示のみできるが,編集はできない。

いずれにしても,iOSデバイスユーザーなら無料で利用できるオフィスアプリとして,強力なアップデートだ。

処分しきれていなかった紙書類を片づける。

基本的には書類スキャナで電子化したら,紙書類は廃棄することにしている。ところが,中にはA3サイズの上書類もあり,それらを電子化する作業を後回しにしていた。

研究室の中は,印刷文献資料が山のように積み上がっているので,せめて業務関係の書類は電子化して廃棄したい。

ならば最初から電子化された資料が配布されればよいではないかと思われるかも知れない。実際,全体の会議では紙節約のため電子化されている。問題は,その他細々とした会議では,いまだ紙資料がなくならない。それで慣れた人々が多いと,なかなか変わらないのである。

さて,年度最後の平日。退職される先生からのご挨拶などもあって,少し寂しくもある。

20190328_Thu

早朝出勤にリズムを戻したが一日はあっという間に過ぎる。

午前中はインターネットラジオ特番収録のため,システム周りの設定をあれこれ調整したり,各種の情報を整理し直したりしていた。どんなツールを使って運用するのか,新しいものも試しながら決めている段階。そのため,運用経験の十分でないものも多い。

収録の段取り自体は問題なかったが,残念ながら収録結果がうまくいかなかった。本格開始前からこれでは先が思いやられるが,今回の失敗を教訓により良く改善していきたい。

在学生たちの履修登録期間。

3年生や4年生達が研究室に訪ねに来て,取得単位数の確認と履修の相談。卒業単位ギリギリで進めようとする者も居れば,履修条件を満たしてない部分で何を履修すればいいのか迷っている者もいる。わりと余裕で進めている学生だっている。

こちらも新年度の授業準備を再度整えておかないと。

20190327_Wed

大阪府が「小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン」を公表しました。

かなり冷静に注意深く作成されたように読めます。

地震等の災害緊急時に,安全情報取得のためや,GPSによる位置情報の利用で携帯電話(モバイルデバイス)が役に立つ。そのための一部解除というのがガイドラインの端緒です。

そのうえで,携帯電話を持たせる持たせないや情報機器の取り扱いについて,家庭や学校がちゃんと向き合い取り組んでいくことを基調としています。

とはいえ,この持ち込み禁止「解禁」という方向性が示されたときは,物議を醸しました。

これに関する報道が取り上げられた時期には,文部科学省の方でも「学校における携帯電話の取扱い等について(通知)」の見直しを検討するという大臣発言があり,これはエライこっちゃと考えた人たちも多いようです。

10年前に決められたことを,このタイミングで見直そうかどうしようか検討する…と発言しただけで「持ち込み解禁,持ち込みOK」になると恐れ不安に陥るのは,それだけ余裕のない日々を送っている人たちがいるという現実だし,その現実に何も配慮してもらえてないと人々が考えていることの裏返しかも知れません。

結局のところ,この問題は,携帯電話の問題ではなく,児童生徒たちを学びという世界に引き込めていない,引き込むだけの場づくりをするのに至っていない問題なのでしょう。

そうした世界へ,「携帯電話を持たせるか持たせないか」のルール作りという活動を通して誘うというトリッキーな手法を用いなければならないというのが「今日の日本の特殊事情」ではあるのですが,もっと先に,私たちが暮らす世界の中の私たちにとって生き甲斐となるものに対するアプローチ自体が学びという活動になる,そういう地平があるように思います。

現実的な問題を解決する必要はあるものの,「持ち込み禁止」見直しの動きは,次の世代が自分たちの世界を考えて模索する機会を提供するという点で前向きに受け止めるべきでしょう。