2017年5月20日に秋葉原で開催された「落合陽一 氏スペシャルレクチャー in 秋葉原プログラミング教室「魔法の世紀に生きる子どもたちへ」」という親子向け特別講義に参加しました。
落合陽一さんはメディアアーチストで筑波大学の研究者であり、「現代の魔法使い」とも呼ばれている人です。デジタルなど様々な工学技術を駆使して、実空間をいろいろ遊んじゃおうというか、ハックして面白いことやろうみたいな感じの人です。研究室紹介には「デジタルネイチャー」というキーワードが掲げられています。
ちなみに、落合さんとは面識はありませんが、私も東京大学大学院学際情報学専攻の修士修了生なので、ちょっと親近感を持っているのと、この辺のことに関心もあったので直接話を聞いてみようと思った次第です。
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イベント自体が親子向けで、落合さんも子どもたちに向けて話すのがとても好きな様子。参加している子どもたちは秋葉原プログラミング教室に参加している子たちということもあり、こういうインタラクティブアート系なものやデジタル話はわりと通ずるみたいでした。
落合さんの取り組んでいる研究の話も、フェムトレーザー技術による中空での光表示や、特定ポイントだけに聴音できるスピーカーとか、子どもたちは興味津々でしたし、歴史の話もエジソンとフォードの2人を紹介しながら20世紀を振り返り、子どもたちに21世紀やこれからはもっといろんなことが塗り替えられることを伝えようとしていました。
パラメータライズという言葉を落合さんは使っていて、なるほど物事を徹底的にその観点から眺めてみると、いろんな壁をスルッと見通せちゃう感じがわかってきました。それでいて、英語のスライドには21世紀を「”Enchantment” Blackbox of Computation」(魔法:計算可能性のブラックボックス)と括るっているのは興味深いなぁと。すこし故Steve Jobs氏が基調講演でよく「It’s like a Magic.」と説明する場面を思い出したり。
本当はもっとゆっくりと子どもたちとやりとりしながら話したかったみたいでしたが、直後に筑波大学に行ってシンポジウムに出席するとかで、最後は慌ただしく退場されました。
落合さんの講演自体はいろんなバージョンがYouTubeなどでも見れたりしますが、もう少しのんびりしたシチュエーションで研究を体験してもらいながら子どもたちとがっつり対話するという場面があるといいのだろうなぁと感じた講演会でした。