日曜日はオープンキャンパスの模擬授業を担当した。
小中高校の教室を模した講義室で、情報関係の模擬授業を行う場合、純粋に講義形式のものにするか、機材を用意して多少は演習要素を入れようか、迷いどころ。
機材の台数と参加者の配分は,当日フタを開けてみないとわからない。
残念というか,幸いというか,参加者一人一人に機材を利用してもらえる規模となったので,iPadやMESHといったデバイスを触ってもらいながら,それを利用した工作をして短い時間を過ごした。
「コンピューティング」や「コンピュテーション」という言葉に馴染んで欲しいと思っているので,模擬授業でも紹介したりした。
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『エレクトリックな科学革命』(早川書房)という本を読んでいた。
電話の発明について,私の世代が知っているエピソードといえば,グラハム・ベル氏が助手のワトソンとともに離れた部屋の間で通信できるか実験を続けている日々に,ベル側にちょっとした事件があって,「ワトソン君!ちょっと来てくれないか」と思わず口にしたメッセージが実験中の電話で初めて伝わったというような内容ではないだろうか。
ところが,この本で紹介される電話発明の物語は,アレックとメイベルという男女のお話しであり,電話機はこの2人の愛の結晶なのだという。
アレックとは誰あろう,アレクサンダー・グラハム・ベル,その人のこと。
つまり,同じ歴史も角度を変えれば,男2人の泥臭い実験物語にもなれば,男女の崇高な愛の物語にもなるという,大変興味深い事実を示唆している。
この本の著者のストーリーテリングの力量も高く,楽しく読める。