日本教育工学研究協議会 全国大会(またはJAET全国大会)が神奈川県川崎市で2018年11月9日と10日開催される。
初日のみ顔を出してみる。
川崎市立川崎高等学校・附属中学校の公開授業を少しばかり参観することができた。5年前から附属中学校が始まった完成年度直前の中高一貫校である。それに合わせて新築されたという校舎は,まだ新しさが残るだけでなく,余裕のある学校空間となるよう設計された魅力的な建築だった。
学校のICT機器環境が飛び抜けて優れているわけではなく,附属中学校への入学時に1人1台のタブレット端末を購入するBYOD方式をとっている。そのためインターネット接続が可能なように無線LAN環境が整えられ,各教室にスクリーンとプロジェクタが設置されていた。
公開授業は,極めて落ち着いた様子で,決して当日の公開のため用意された他所行きの活動というわけではなく,講義を聞くタイプの授業,ディスカッションなどのグループ活動,教科の学習単元に応じたICT活用と学習活動を淡々と進めていた。取り組む生徒たちの姿は,とても前向きな雰囲気に満ちていた。それだけで凄い学校だったと感じる参観者も多かった。
もっとも,やはり川崎市内でも先進的なグループに属する学校のようだ。川崎市は政令都市のひとつで,人口は160万人の都市。教育の情報化は,まだまだ取り組まなければならないことがたくさんあるといっていた。
その後JAET全国大会は,開会行事や基調講演などが続いた。
幾人かの人たちとご挨拶などして,大先輩に連れられてお茶の水で一献した。