20190112_Sat 真夜中の映画

午後から出勤。

卒業論文の執筆のために4年生も来研したり,研究室では皆がいつものように文献と端末に向かって過ごしていた。

連休初日ということもあり,私自身は夜も居残りをして,研究室のテレビで映画と放送番組を観て過ごすことになった。

観ていた映画は「Mommy」であった。

3年生が卒業論文の題材の一つとして考えたいということだったので,私も紹介されるがまま観賞することにした。

映画紹介文に,架空のカナダでとある法案が可決され,この法律で運命を大きく左右される登場人物…という架空の物語設定がある。確かにそういうシチュエーション前提の物語なのだが,その設定自体はあまり気にせず忘れて,ドラマに見入る方がよかったかもしれない。

内容を乱暴に紹介すれば,発達障がいをもつ息子とその母親との物語である。母子の愛情と苦悩と周りの人々との関わりを描いている。画角とそれに合わせた構成に興味深さも感じられる作品だ。登場人物の印象は最初はビックリするが,温かく見守りながら観賞してもいいのではないかと思う。

紹介してくれた学生が,この映画のどんなところを掴まえて考えたいのか,観終わってあれこれ考えていた。というか,どこまで腹を割って問題意識を語ってもらえるだろうか。そちらの方が不安になってきた。真剣に考えるに値する題材とは思うので,他にも選びたい映画や素材と併せて,せっかくなら深く取り組んでもらいたいなと思う。