佐賀県・県立高校 電子教材導入トラブル

 佐賀県県立高等学校で今春入学者から一律に購入となったタブレット型学習端末で使用するための電子教材を導入(インストール)するにあたってトラブルが発生し,ニュースとして報道されました。

タブレットで教材DLできず 県立高34校」(佐賀新聞)
「佐賀県立高タブレット、教材のダウンロード間に合わず」(朝日新聞)
「授業用タブレットで不具合続出...開始に大幅遅れ」(読売新聞)
「授業用タブレット不具合続出 佐賀の県立高:九州」(読売新聞)
「授業用タブレット不具合 文科省が実態調査へ」(読売新聞)

 総務省フューチャースクール推進事業や文部科学省学びのイノベーション事業に関わった人間として,今回の事態が発生したことは大変残念に思います。

 報道内容だけではトラブルの原因を正確に特定することは難しく,たとえば「ダウンロードに時間がかかって完了できなかった」ことと「エラーとなってインストール作業が中断した」ことでは,全く異なる原因を考えなければなりません。

 原因を正確に把握した上で,避けられたかも知れない問題については,何が足りなかったのかあるいは何を怠ったのかを考えていく必要があります。

 ところで,直近の国の事業で示された成果は,こうした事態を回避するのに十分なものだったのか。そのような問いも投げ掛けられるでしょう。

 佐賀で起こったトラブルを回避できなかったということは,国の事業成果に不足があるか,国の事業成果が利活用されなかったか,あるいは想定外のトラブルであったなどが考えられます。

 今回のケースはどれにあたるのでしょうか。もう少し情報を集めてから考えてみたいと思います。

[追記]
 後日,こんな報道がされました。 「県立高タブレット端末導入でICT研修会」(佐賀新聞)