Don’t ask! Dooooo!

AI関連のWebページを開いたままのブラウザ・ウインドウがディスプレイを埋め尽くしていて、そのまま頭の中の散らかりようにつながっている。

ChatGPTは相変わらず高トラフックな状況にあり、昨夜はとうとうWebUI側は完全に落ちた。

ニュースによると実はチャット履歴の表示関連でバグがあったらしく、落ちたというか落としたというか、チャットの復旧後も履歴に関しては作業中になっていた。

ChatGPTフィーバーでいろんなサービスを開発したり、個人個人のタスク処理に早々に導入している人達にとって、ChatGPTや(今回は直接落ちなかったが)そのAPIが何かしらの障害に陥った場合、仕事や作業が止まってしまうことになる。今回の一件は「ChartGPT依存状態」に関して考える機会にもなったという感じだ。

東京大学の松尾先生のインタビュー記事の新着。

お忙しいなかで精力的に科学コミュニケーション活動にも対応されていて凄い。ただ、インタビューの質問がわりと似たようなものになりつつあって、ご本人も内心うんざりなんじゃないかと拝察。

「プログラミング言語じゃなくて、あなたも使ってる自然言語でやれるんだから、手を動かしてみたらいいのよ。Don’t ask! Doooooo!」みたいな。

来年度の授業を見直すにあたって、新しいテキストを選び直して再構築を試みているけれど、この際、授業のリソースはChatGPTに生成してもらおうと思った。

そのためにはAIにテキストを読み込ませて、それに関連したチャットや要約をさせたい。

PDFを読み込めるAIサービスはいくつかある。ChatPDFとか、Explainpapeとか、DocsBot AIといったものがある。

これらを利用すれば、テキストのPDFを読み込ませ、あれこれチャットしたり、要約させたり、作問させることで、授業で使えるリソースが得られるという寸法である。

ところが、どれも有料だ。無料枠はあっという間に消費される。

根が貧乏臭いので「自分でつくってみよう」となった。すでにOpenAIには年貢を納め始めているのだ。その中でやってしまいたい。

私も恥ずかしげもなくChatGPTにAsk!して、プロトタイプを作成してもらう。

プログラムが書きやすいお願いの仕方でプロンプトを作成。

あとはお約束の展開。

HTMLファイルとJSファイルが生成され、サーバーに置いてみると確かに動く。さすがGPT。

でもエラーが出て、結果は出ない。動くといっても正常には動かない。

2021年までの情報だと最新のAPI仕様が反映されていないし、ライブラリの参照先は通用しない。トークンの制限も引っかかっている。

最初からGPT4に相談してもよかったのだけど、メッセージ数を消費して、ここぞというときに助けてもらえないのは怖いので、しばしGPT3.5を友に試行錯誤して、最後にGPT4に仕上げを仰いだ。

それらしく動く原型はできた。

小学校の学習指導要領を総則を部分的に読み込ませると、要約文が返ってきた。ちなみに、同じPDFでも毎回要約文が変わる。

しかし、学習指導要領全文を入力するということはできていない。これには工夫が必要だ。

こちらのお知恵を借りようと思っている。

上手くいったら、あとはプロンプトエンジニアリングの世界になりそうだ。

ちなみに、学習指導要領に関しては、DocsBotを利用して全文を対象としたAIチャットボットをデジ庁の稲田さんが作成してくれている。

学習指導要領についてチャットできるのが嬉しいかどうかといわれると、現職の先生達よりは、どちらかというと教員養成在籍の学生達が利用すると便利かも知れない。教員採用試験の対策用問題を無限に生成できる。

というか、来年度以降は教育委員会の問題作成者がこれを使っていそうである。

確かにお金を払えば、このサービスで済むなぁ…、どうしようか。