謹賀新年 2015

 明けましておめでとうございます。

 りんラボは2015年も「教育と情報の過去・現在・未来を見通す」研究室として活動を展開したいと考えています。

 今年は研究室大改革を目指します。

 (1) 蒐集した文献資料の整理
 (2) 研究室環境の見直し
 (3) 情報蓄積・発信環境の更なる改善

 (1)は,避けては通れません。これを本腰入れて取り掛からないと研究成果を出すにも出せないわけで,今年はこれを最優先事項に据えます。

 教育と情報の歴史文献資料はデータベースソフトのファイルメーカーを利用して記録を行ない,データベースを構築する作業になります。その後,データファイルを変換して,Web公開できるような展開を構想しています。

 (2)と(3)は,(1)の作業のためにも先行して取り掛かり,同時進行的に見直しと改善を図っていきたいと考えています。

 研究室が文献資料の山で機能不全を起しているのは,たびたびブログでもご紹介していた通りで,個人デスクも仕事にならない状況。お客を招き入れることも難しくなっていました。これについて研究室内レイアウトを変更しながら解決を模索します。

 情報の蓄積と発信の環境は,主にデジタル情報をどのように蓄積するのかが課題です。ハードディスクやクラウドストレージなどにデータや情報が分散しているためアクセスに問題をきたしているものもあります。また,データ消失は頭の痛い問題。これらについて,いくつかの選択肢を試してみる予定です。

 また,りんラボも長らく独り研究室でやっていますが,何らかの形で所属メンバーのようなものを迎えられないかなと思っています。今年はその方策を考える年にしようかと思います。後進あるいは仲間の育成ということも大きな課題です。何年後になるか分かりませんが,形にこだわらず実現してみたいものです。

 というわけで,今年もてんこ盛りの一年になること必至のりんラボにほどよい距離感でお付き合いいただければと思います。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

徳島文理大学 林向達

行く年2014

 さぁ2014年も残り少なくなりました。

 今年を振り返ってみると,相変わらず慌ただしい日々であっという間に過ぎてしまったというのが正直なところ。

 ・学びのイノベーション事業報告書
 ・大阪市の学校教育ICT活用事業のコーディネーター
 ・教育と情報の歴史研究
 ・非常勤講師
 ・韓国出張
 ・いくつかの原稿執筆
 ・教育フォルダTwitter
 ・スナック・ネル(教育とICTに関する対話活動)

 研究業績らしきものはひとつも生み出しませんでしたが,情報収集は地道に続けてきたというところでしょうか。

 教育と情報の歴史研究は2014年の7月と11月に研究会を開催することができました。少なくない参加者に恵まれて,このテーマを追究する必要性を再確認した次第です。

 ニューズレターも3号出すことができました。まだ発行体制は模索中ですが,いつの日か編集協力してくれる人を得られればと思います。それまではちまちま1人で自家編集です。

 年表整備作業は,2015年から次の段階に入ろうと考えています。FileMakerというデータベースソフトを入手しましたので,これまでの情報と文献資料を統合的に記録して歴史データベースの構築にコマを進めます。年表だけでは記録し難い項目間の関係性もデータベース機能を使って記録を残せると期待しています。

 2015年も夏と秋に研究会を開催する予定。

 韓国出張は,久し振りの海外渡航ということもありとても印象深いものでした。

 ハングル文字の学習は頑張ったものの,会話までたどり着けなかったのは痛かったですが,iPhoneのGoogle翻訳アプリを片手に街探検を楽しみました。

 行ってみたかったKERISにもお邪魔でき,韓国の雰囲気を肌で感じることが出来のは良かったです。

 そして,9月から始めた「スナック・ネル」は予想外の反響を得ました。

 Googleハングアウト・オンエアを使ったミーティングや会議の事例はすでにあったわけですが,教育とICT界隈で活用しているという事例をあまり知らなかったので,実際にやってみたいと常々考えていました。それがこういう形で実ったわけです。

 3人で始めた毎週月曜夜の「教育とICT」談義でしたが,ゲストをお招きするようになって毎週興味深い話を聞くことが出来るようになり,先日の年内最終営業日には海外からのゲストも含めた十数人がカウンター席に集い,Facebook内のボックス席でも様々な書き込みが続きました。

 こんなに輪が大きくなるとは思いもしていませんでしたし,予想以上にいろんな方に知られるところとなりました。嬉しいことです。

 これはこれで気楽に続けられればと思っています。

 りんラボが所属学生の居ない一人研究室であることは周知の通りですし,資金も無しスポンサーも無しという超貧乏体制なのも知られているところ。やっていることがゲリラ的なのはそういう理由もあるわけですが,今後もそのような状況は変わりそうにありません。

 「教育と情報の過去・現在・未来を見通す」ことをスローガンに掲げたりんラボは,考える研究室です。考えを深めて見通す先を皆さんと共有していくことを大事にしています。遠慮なくオープンに厳しくも対峙すべき意見や議論を交わすこと。これからもその方向で進んでいきます。

 本年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。

平成二十六年師走

 なんだかんだと今年も師走になりました。

 しかも今月に入って急に寒くなってきたため,体調も崩れぎみ。身体がこわばって,肩が凝って仕方ないです。できるだけ暖かくしたいものです。

 年末の慌ただしい時でしたが,サーバーをお引っ越し。気分良く再スタート切れるかと思ったのですが,いきなり調子がよくありません。サーバー自体は問題なさそうですが,使っているソフトとの相性が悪いようで,この文章も変な記号が出て投稿されてしまうのでしょう。しばらく実験しているのですが,ダメなら方法を考えなければなりません。

 いずれにしても今年もあっというに終わりそうですから,今年のことは今年のうちに。

 追記:どうやらHTMLモードで書き込めば問題なさそうです。それなら良かった。 ^_^;

行く年2013

 りんラボも研究室の整理が中途半端なまま年末年始休みに入りました。

 個人的には毎年帰省をしますので、これも実家で書いている次第です。

 2013年もあちらこちらに顔を出してお邪魔し,皆様のお世話になりました。

 今年も慌ただしく,フューチャースクール/学びのイノベーション関係を追いかけ,教育と情報の交錯する界隈を眺め続けて日々が暮れました。

 振り返ると,この3年ほどで私自身の研究が,教師支援を目指した教育工学ではなく「教育情報化論」へと向かっていったことは明らかです。いまは,教育情報化年表の取り組みに代表される教育史的研究と教育情報化政策に関わる教育行政的研究の準備をひたすらしているという状態です。

 もともとカリキュラム研究が研究者としての出発点で,情報時代のカリキュラムとは何かが関心事でした。それが情報教育や教育工学の世界に近づく契機で,その後,教師支援のための教育工学について研究修業することになり,しばらく教育工学研究の分野に身を寄せてきたわけです。

 ・カリキュラム(履歴,経験)
 ・教師支援(ICT活用)
 ・教育の情報化(歴史,行政)
 ・情報教育(授業づくり)

 こうしたピースを合成すると,「教育情報化論」あるいは「情報教育学」という研究が一番しっくり来るように思います。

 来年は年表のための取り組みに力を入れつつ,こうした基礎資料をもとに教育情報化論を展開できるようにしたいと思う次第です。  

ぼちぼち年度替わり


 昨年末のご挨拶で書いたように,りんラボは…
 ・フューチャースクール推進事業
 ・学びのイノベーション事業
 ・徳島県デジタルコンテンツ出前講座実施事業
 ・教育情報化の後先(教育情報化の歴史研究)
 ・教育フォルダTwitter(教育ニュース見出し収集)
 ・iOSアプリ開発
 といった事柄を手がけている研究室でした。
 2012年度が終わり,2013年度が始まります。お世話になった取組みにも一区切りがつくことになります。国と県の事業はともに終わりを迎えましたので,ようやくフリーの身となりそうです。

 「教育情報化の後先」は,地道に資料集めと基礎データの蓄積に励んでいます。まだ雑多な事象同士を関係づけて流れを描くまでには至っていませんが,基本となる年表づくりに力を入れることが大事かなと思います。
 
 「教育フォルダTwitter」は,その出来事記録という点で立派な研究活動ではあるのですが,一方で教育情報を概観する便利ツールとしても役立っているようです。
 現在のところ5700程度のフォローと400程度のリスト購読をいただいているので,合わせて6000程度のユーザーに情報をお届けしていることになります。
 教育関係のニュースを拾っては,日付,タイトル,サイト,リンクという形式に揃えてツイートしています。ツイート履歴を閲覧できるTwilogサービスを使うと,簡易な教育情報データベースとして利用することも出来ます。
 最近はFlipboardというアプリを使って雑誌風に眺めるのがいいかなと思っています。

 来年度は,Ruby言語が2.0になったのを機に,RubyとRailというフレームワークを勉強しようかと思っています。Webサービスを開発してみようかと。
 教育系のWebサービスがいろいろ立ち上がってはいるのですが,ここは一つ自分もそういう世界を知るために挑戦してみようかと思う次第です。
 手頃なデバイスも登場し,Web開発環境も充実してきて,道具立ては揃っています。あとは欲しいと思ったものを実現すればよいだけのこと。残りの人生でもう一回くらい冒険するチャンスをつくるため,仕込みをしておきたいと思います。

 とはいえ,ここ数年は外部の仕事にかまけて,足下のことが出来ていませんでした。いま一度,自分自身の身の回りに目を向けて,仕事に取り組み直したいと思います。
 また今後ともよろしくお願いします。