[FS/LI] 20110906 地域協議会02と研究授業

20110906_fs.jpg フューチャースクール推進事業と学びのイノベーション事業の第2回地域協議会が開催されました。当日は外国語活動の研修会も同時開催されました。
 当日は,総務省として四国総合通信局の担当者と,文部科学省として本省の担当者の方が徳島にお越しになり,2つの省が揃った初めての協議会でした。
 協議会に先立ち,5年生と6年生の外国語活動の授業が,電子黒板とデジタル教材を活用して行なわれました。先生たちも子どもたちも多少緊張気味。外国語活動は授業の雰囲気やテンションも大事なので,その辺で研究授業でやるには四苦八苦が伴いがちです。
 それでも,先生方は準備や練習の成果を発揮して頑張られていましたし,子どもたちも途中からなんとかペースを掴み直してきたようでした。
 タブレットPCやデジタル教科書も授業の中の個別学習や協働学習の場面で活用されるなど,使い分けを配慮しながら取り入れられていました。
 もちろん,まだまだノウハウを蓄積しなければならなかったり,端末や教材側の改善改良が不可欠ですが,事業の主旨に則って,いろいろ試みがなされているところです。

 今回のように,文部科学省の担当の方が直接現場にお越しになるのは,事業の説明のためとはいえ,大変珍しいことです。
 いろいろと実証校に負担をかけている事について気にしているようで,まずは直接学校現場に足を運んで挨拶と説明をしなければならないだろうと考えて,全国の実証校を回っているのだそうです。
 担当者の方と直接お話をして,考えていることなど共有できたことはよかったと思います。今後の課題についても,大きく異論があるわけではなさそうです。
 とはいえ,事業自体は多くの関係者が連携して動く必要があるため,考えていることが即座にそのまま実現することは難しい側面があります。また,事業に対する批判者が少なからず居るとも聞きます。そうした人々の声で,現実は,思わぬ方向に動いてしまうこともあるかも知れません。
 とはいえ,少しでもこの事業が教育を前進させる契機になるよう進められればと,意見交換をしながら思いを強くしました。
 

20110903 モバイル学会

 名古屋に滞在していることや,以前も参加したことがあったので,ちょうど名古屋文理大学で開かれるモバイル学会に参加してみることにしました。
 何しろ今回は「大学教育におけるiPad導入」の大特集なので無視できませんでした。

 パネルディスカッション「教育の情報化とソーシャルラーニング」は,なかなかバラエティに富んだパネリストが揃い,そのバラエティさが大変面白かったです。
 あんまりバラエティ過ぎて,議論事態収拾がつかなくなりそうでしたが,私も質問をしたりしてそれぞれの方の返答を興味深く聞かせていただきました。
 「教育の情報化3.0」というバージョンナンバーは,以前のエントリーで私が勝手に披露したものですが,そこで注目した「履歴」というものが,今回のディスカッションのテーマについても大きく関係するのではないかと質問しました。
 パネリストの1人であるキャスタリアの山脇さんは「うちの会社は世界中の学習履歴を収集するのを目標としている」なんて壮大なビジョンを披露したり,青山学院大学の伊藤先生もビッグデータに関する研究がこれから大事と考えているようです。
 一人ひとりのライフログ,ラーニングログを記録するのにモバイルデバイスは大変重要なツールだと考えると,モバイル学会でこの話題が議論されることはなかなか興味深いのではないかと思いました。

 懇親会にも出席させていただき,パネリストの方や学生さん達といろいろおしゃべりして楽しく過ごしました。

20110902 教育システム情報学会

 台風が接近してくる中,広島市立大学で開催されている教育システム情報学会(JSiSE)の大会で発表するために日帰りしました。
 フューチュースクール推進事業における徳島での取組みを紹介するためですが,10分から15分くらい,いつものプレゼン資料と当日用の新規内容をお話ししました。
 発表者が多かったこともあり時間が押して,あまり討論をする余裕がなかったので,質疑応答時には口を開きませんでした。
 JSiSEはシステムといった機器・環境への関心の強い学会だと漠然と理解しています。この学会として,国の教育情報化事業をどう受け止めてコミットするのか,深く議論を聞いてみたいと思うのですが,今回は無理でした。
 近づく台風から逃げるように名古屋に向かいました。

20110918 日本教育工学会にて発表予定

 日本教育工学会の全国大会(於:首都大学東京)が9月に行なわれます。
 そこで私が今関わっている事業についてお話をするつもりです。

 題目:5番目「学校の情報通信環境整備事業の導入過程における問題と課題
 部会:教育メディア(2) 9月18日(日) 9:30-11:30
 会場:208
   (プログラム

 残念ながら,同じ部会の他の発表者の方々とは毛色が違うので,部会内の質疑応答で発表内容についてやりとりすることは難しいと思います。
 今回の発表は,一研究者として事業関わったことの率直な報告であり,研究者集団としての学会にとっての課題を提示しようと思います。
 その他,懇談会などの席で皆さんと情報共有できればと考えています。
 

 なお,私が関わっている実証校の取り組みについては,
 「1人1台の環境がもたらす児童のコンピュータスキルの向上
  ◯中川 斉史 [足代小学校], 高橋 あゆみ [ベネッセコーポレーション]
 部会:情報教育(情報活用能力の育成等)(1) 9月17日(土)15:50-17:50
 会場:205
   (プログラム
 にて学校現場の先生とICT支援員さんによる発表があるので是非お聞きください。
 

20110820 D-project

 東京から横浜は近いのだけど,なかなか行く機会がなかった。今回,D-projectという教育の研修会がパシフィコ横浜であるというので,ふらっとお邪魔した。
 以前に少しだけお世話になっていたのだけど,あれやこれやと落ち着かない日々が続いて,すっかりご無沙汰状態になってしまっていた。
 というわけで,いろんな方に久し振りのご挨拶をしたり,初めての方ともお知り合いにならせていただいたり,ふらっと寄ってよかった。

 研修内容は,iPadを活用したメディア活動の取組みを実体験しながら学ぶもの。
 アップル社の協力のもと,参加者一人ひとりにiPadが配られて,実際に操作をして活用方法を学んでいくものだった。
 道具の新しさはともかく,メディア活用という取組みとしても興味深い内容で,こうした事例が躊躇いなくチャレンジできるような学校教育になるといいなと思えた。

 結局,横浜泊まりになりそうだったので,懇親会にも飛び入りで参加させていただいて,楽しくおしゃべりさせていただいた。