20181220_Thu

保育原理も年内最後。

保育所保育指針が新しくなったことで,講義で採用する教科書を見直して,最新の指針が反映されたものを選択して始まった授業科目。本来であれば「講義における使いやすさ」も重視したかったけれども,選り好みできるほど最新情報対応の教科書は揃っていないという事情もあり,まんべんなく内容が更新されたものを選んだつもり。

使用しているのは『新 保育士養成講座第1巻 保育原理』(全国社会福祉協議会2018)で,一番堅い感じの選択かも知れない。購入するのは1年生達なので,今後数年間,在学中に参照するのであれば,これくらい堅い方が信頼性もあってよいかなと考えた。

実際の講義は,教科書通りに進行はしておらず,保育の世界に踏み込むにあたっての話をしながら,教科書の関係個所を縦横無尽に参照していた。

そんなこんなで気がつくと年末。

今回は,消化していない部分を埋めていくため,ローラー作戦的に教科書を順に確認していった。駆け足でめくらないと消化しきれないことは分かっていても,初出用語や面白トピックスになると,思わず話が盛り上がってしまう。こういうときは教員独りが盛り上がっていて「あんただけがアクティブじゃないか!」と批判の矢が飛んできそうだ。もっとも話している間は,そのまま矢をへし折ってやる勢いだけれど。

卒業研究も年内締切近し。

構想した目次にもとづいて執筆を続けている段階である。開発物などもあって,そちらの方に力をとられているところもあるが,どちらもある程度進めなければ。

20181213_Thu

保育原理は保育士について。

あらためて保育士とはどのような存在か。国家資格化した経緯などから始めて,求められる倫理観や専門性について確認した。

保育士という国家資格は,たとえば「国家試験を受けない国家資格」とか「独立法令がない国家資格」とか,他に比べて残された課題の多い状態にあり,その社会的地位を向上するためにしなければならないことは山ほどありそうだが,実現には時間がかかりそうである。

授業回数も残りがわずかになってしまい,教科書の残りの部分をどうやって消化しようかと悩みが始まる時期。

卒業研究は,お尻叩きモードの時期。

ゼミ生には研究室を開放しているので,授業以外の時間帯は4年生達と過ごす。黙々と作業をするときもあれば,雑談したり,話し込んだり。こういう機会でもないと学生たちとゆっくり話すこともないので,これはこれで良いことだと思うし,研究室環境を改善した甲斐もあるというもの。

とはいえ,やはり毎度の反省。もっと早くから取り組んでくれていたら…と思うことも多い。本人たちも取り組みが佳境に入ったこともあって「もう少し早くから取り組んでいたら…」と思うところは同じ様子。次の学年は早め早めを促そう。

20181206_Thu

保育原理は引き続き保育所保育指針。

健康及び安全に関する第3章の構成を中心に見ていった。指針自体は端的な文書で,「見ておいて」で済ませてもよさそうな文量ではあるのだが,授業で紐解かないと読まずにそのまま放っておかれそうな予感もしたので,どのような構成で書かれているのかを気にしながら読む。

卒業研究はそろそろ論文に重きを。

過去の卒業生の論文を印刷して,4年生はもちろん3年生にも完成イメージを見てもらう。立派な製本版ではないが,製本ファイルで冊子体としての形を示すことも必要。

今日はちょっと早めに帰宅した。

20181129_Thu

1週間が過ぎるのは速い。

授業では保育所保育指針の第2章「保育の内容」について触れた。先週のエリクソンの発達段階を振り返って,YouTubeで公開されている保育園での子どもたちの様子を見ながら,それぞれの年齢の特徴なんかを確認していた。

研究室で資料探索。

そもそも論に戻ると,忘れていることがたくさんある。日々のことで手いっぱいになると,記憶を保持する力も弱まってしまうようだ。

20181122_Thu

保育原理は,発達段階のお話。

ベタではあるが原理の授業なので「エリクソンの8つの発達段階」を紹介した。「乳児期」「幼児前期(早期幼児期)」「幼児後期(遊戯期)」「児童期(学齢期)」「青年期」「初期成人期」「成人期(壮年期)」「成熟期(老年期)」と並ぶ,アレである。

保育や幼児教育に関わる前半部分を紹介するのだが,個人的にこの話題は話していて楽しい(いつも楽しそうに講義していると言われるけれど)。乳児さんから年長さんの様子をイメージしながら,赤ちゃんやちびっ子が何をしでかすかを話すのだから楽しくないはずがない。「あなた自分の子がいないから気楽にしゃべれるのよ」と言われてしまうかも知れないが,だとしても,子どもたちが招くテンヤワンヤを理屈を通して話せるのだから気にしない。

プロジェクト活動も,こうした発達段階を前提に考えてから進みたかったので,今回は一旦お休み。次回は子どもたちの姿や様子がわかる動画を探して視聴しようと思う。年齢によって身体的な違いや動作・行動の違いなどを掴めると面白いなと思う。

夕方に突然,実家からビデオチャットが舞い込み,姪っ子甥っ子が顔を出した。大きくなったねぇ。

卒業研究は地道に進行中。

小学生向け体験教室で縁のある学生が「プログラミング教育」をテーマとした卒業論文を書いていたそうで,相談にのることになった。どんなプログラミング体験が論理的思考力を育むのかを考えたいとのこと。

まずは,本人の現状認識を聞き出すところから。

一通り本人の考えや明らかにしたいことを聞き出した後,それらを論文として組み立てるための構造を考えるフェーズに移る。使う語の定義や先行研究のレビューの重要性,自分が注視しているものを説得力を伴って押し出すために必要な手続きなど,ボーカルとバックコーラスの関係を例え話に解説しながら,論文に必要なものを意識してもらった。

とにかく,そもそも論理的思考とは何かを調べて理解した上で定義する必要があるので,参考になりそうな関連文献(『思考・論理・分析』とか『論理的思考 最高の教科書』とか)を紹介した。残された時間は多くないので,あまり深入りしないで,ある程度のところで自分なりの説得的主張を決めた方がいいとアドバイスした。一応,ざっくり私の考えも紹介したけれど,それもひとつの考え方でしかないし,むしろ語られていないところに自分なりの論を展開すべきことも言い添えた。

大学キャンパスに献血車。

少し時間もあったし,体調も普通だったので,久し振りに献血することにした。記録を調べてもらったら8年ぶりだった。前回は平成22年だったらしい。そんなに前だっけ?時間ばかりが過ぎてしまう。