フューチャースクール推進事業の実証校めぐりは,山形県の高松小学校にお邪魔することに。東京経由で東北新幹線に乗って山形へ向かい,一泊してから高松小学校を訪れました。
高松小学校は児童数が130数名で,学年1クラスずつという規模の学校です。
当日は,2年生の国語と4年生の算数でした。
2年生の国語はカエル君とガマ君が登場する「お手紙」という題材。登場人物の気持ちを想像して,楽しんで音読することを目指します。
4年生の算数は「2桁でわるわり算の筆算」という単元で,硬貨を使った計算からわり算の性質を見つける活動でした。
いずれに授業もIWBを活用しTPCで作業する活動が含まれたものでした。そして,もはや当然ではありますが,どちらの授業もICT機器の活用云々といったことよりも授業や学習のねらいのために授業をどう組み立てていくのかといったことを中心課題に据えて取り組む中でICTも活用しようという姿勢が根付いていました。
ご好意で授業後の研究ワークショップも参観させていただいたのですが,先生方がそのようなスタンスで真剣に議論されていたのは印象深かったです。
帰りの電車のために中座することになりましたが,皆さんのご好意に甘えながら無事に訪問を終えることができました。
夕方の電車の中からの風景は,とても感じが良いものでした。
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20120804 2012PCカンファレンス(CIEC)@京都大学
東京での用事を終え,全国視聴覚放送大会の会場にちょっとだけお邪魔して,京都に移動しました。8月4日〜6日まで京都大学で2012PCカンファレンスが開催されており,そのシンポジウムに登壇するよう依頼されていたからです。
国際シンポジウム「すぐそこまできた『未来の教室』を創造する」は,オーストラリアと日本からの登壇者で情報化について考えるものでした。
日本はフューチャースクール推進事業を事例として考えるということで,北海道の紅南小学校の加藤先生と徳島県の私がシンポジアストとして参加。反骨精神たくましい京都大学に相応しく(?),事業の中でも一番ヤンチャな2人が選ばれました。
シンポジウムの様子はWeb記事にもなっているので,まずはリンクしておきます。
20120807「情報機器を活用した「未来の教室」の姿は? PCカンファレンスでオーストラリアや日本の現状と課題を紹介」(PC Online)
記者の方が苦労してくださって,記事はかなりマイルドな仕上がりですが,当日の会場は早々とヒートアップした状態で,考えさせる投げ掛けをこれでもかとぶつけておりました。
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(つづく)
[FS事業] 20120702 ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会
総務省と文部科学省の教育情報化に関する連携事業の両省有識者合同協議会の第2回会合が開かれました。
しばらく休憩していましたが,久し振りに傍聴に応募して,幸い傍聴が認められたので出席をしてきました。
おそらく総務省側の行政事業レビューにおける廃止判定が出てから初めての有識者会議なので,関心のある人には,そこで何が発言されたのか気になるところでしょう。
基本的には,総務省の担当者だけでなく、副大臣や政務官も事業の重要性を改めて認定し、今後も事業継続できるように努力することを明言しました。
同様に文部科学相側も総務省との連携には大きな意義があること,その上でソフト面である教育部分についてしっかりと事業を進めること,こちらも積極姿勢を示しました。
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一部の報道では,行政事業レビューも総務省自身が行なっているものだから、そこで出た「廃止判定」を捉えて総務相自身が事業廃止を決したと読める文言を書いているところもありますが、実際はまだ何も決していません。
よって,政務官が事業継続に努力すると明言したことも,場合によっては努力実らないこともあり得ます。とはいえ,おそらくは継続するのだと思います。
ただ,行政事業レビューも総務省の一事業ですので、そこで出された判定を無視することは難しい。そこで何かしらの見直しを施すことが条件となるのだろうと思います。
その辺は今回の協議会には出てきませんでしたが…
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両省の有識者会議における進捗を報告した後,自由討議でいろいろなコメントが交わされました。
事業に対する世間の関心もさることながら,事業に対する理解が十分でないことは大いに問題であり、もっと事業を分かりやすく、そしてもっと情報発信する必要があるのではないかとの発言がありました。
実際に努力されているのは各実証校の現場であるということも再確認され、そういった現場の先生たちが情報交換する場も必要なのではないかといった発言もありました。
文科相側のデジタル教科書の取り組みについても,開発におけるデバイスフリーを前提とした技術の採用やユニバーサルデザイン手法の導入なども指摘されました。
もっとも事業自体は来年度が最終年度となるため、何をするにしてもかなり急ぎで取り組まなければならず,さて,何がどこまでできるのかやってみないと分からないのが正直なところです。
[FS徳島] 20120629足代小学校公開授業
2012年6月29日金曜日に徳島県の足代小学校で公開授業と授業研究会,そしてフューチャースクール推進事業の担当研究者として私の講演がありました。
今回の授業は1年生,3年生,5年生が授業公開。
1年生 学級活動「はじめてのタブレットパソコン」
2年生 算数「一億までの数」
5年生 総合「アレンジ・チャレンジ・メッセージ 〜三好B級グルメ開発プロジェクト」
それぞれ見どころは,
1年生は,(本当に)初めてタブレットPCを使い始める機会
3年生は,各桁に対応した端末を駆使して友達と協力して問題に挑戦
5年生は,郷土料理について聞き取り調査した情報の整理と共有
といった活動を行ないました。足代小学校らしい情報機器活用のチャレンジも織り交ぜながら,もちろん様々な課題も見えてきた実践となりました。
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今年度は授業研究会に授業者の先生方が登壇してくださるので,授業を振り返っての学習に込めたねらいなどお話しいただくことができました。
会場からもオンライン付箋サービスの「linoit」を介して,様々な感想や質問をいただき,それに対して先生方からも真摯な回答をたくさんいただくことができました。それを見て,さらに質問や感想も増えたりと,よい循環も生まれました。
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そのまま講演を潰して質疑で盛り上がろうと思ったのですが,さすがに仕事を放棄すると怒られそうなので,最後は手短に私のお話をさせていただくことでお開きとなりました。
講演音声ダウンロード
相変わらず早口なのだなと,我ながら恥ずかしく思いつつ…。