振替の月曜授業日。
今朝,macOS Mojave(モハベ)がリリースされた。
職場のiMacに入れようかと思ったら,残念ながら対象外モデル。強制的にインストールする方法を試したが,グラフィックカードが期待通りには動作せず,結局バックアップからもとの環境に戻した(TimeMachine機能は本当に素晴らしい)。
手持ちのMacBookは対応モデルなので,順次アップデート。
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『VRは脳をどう変えるか?』(文藝春秋)をちら見。
iPhone Xシリーズ上のiOS11から「アニ文字」機能がついて,iOS12では自分に似せられる「ミー文字」も登場しているが,この技術を持っていてAppleに買われた会社のことが本に書いてあった。フェイスシフトという新興企業だったそうだ。
フェイスシフト社の技術は,表情のトラッキングとレンダリングの技術。
最初は,アニ文字やミー文字はエンタテイメントのため?と訝しく受け止めていたのだが,この本が指摘することでハッと気づく。なるほど「レイテンシー」が重要な問題だったんだ。
登場時はiMessageでやりとりする場面が紹介されるので気がつきにくかったけれども,Facetimeをグループ利用することを考えた時にこの技術の利点がよく分かってくる。少ないデータ量で豊かな表情情報を低レイテンシーで伝えられるというメリットである。
日本の場合は回線の質もよいので,ビデオ会議のクオリティに不満が少ないかも知れないが,たとえばグループビデオチャットが始まれば,映像が粗くなって途切れ途切れになる可能性は高まる。そういう場面で少ないデータ量で豊かに表情を伝えられたら…しかもとても滑らかに動くなら,それが実写でなくともミー文字くらいなら相手への没入感を十分得られる。
確かに動画もコマ数が多ければ多いほど動きが滑らかになり,実在感が増す感じがするものである。
最近は,VTuberと呼ばれる,キャラクターによるバーチャルなYouTuberも受け止められてきたようなので,こういうものに抵抗が少なくなっているのだろうなと思う。