米国の中間選挙に関するニュースを横目に過ごした。
米国のメディアが発信している開票速報のインフォグラフィックを表現方法として楽しみながら,共和党と民主党の勢力争いの行方を見ていた。
最近はフェイクニュースについて触れた番組などを見ることも多くなったし,2年前の大統領選を振り返って,どのように情報がフィルタリングされているのかを考える報道も多くなっている。
フィルタバブルやエコーチェンバーといった問題と向き合うことがとても重要になってきたものの,この問題が生じさせている事態の全体像を想像したり,見抜いたりすることが技術的に困難になっていることは,情報教育にとっても大きな脅威のように思われる。
人間社会は神話と虚構の存在によって大きく複雑になってきたとハラリは論じていたけれど,その虚構で社会が滅びるのも道理のうちなのか。
中間選挙の結果は,上院で共和党が優勢,下院で民主党が優勢となった。中間選挙のセオリー通りの展開だと考える人々もいるし,トランプ大統領への厳しい評価の結果だと見る人々もいる。
もっとも,これからはアメリカという国家より,中国という国家が台頭する世界へとシフトすることについて,もっと真剣に考えなければならないのかも知れない。世界の枠組みがガラッと変わりつつある。