原稿見直し。
研究会論集用の原稿の修正を許されたので,指摘された範囲と文言の整合性を見直す作業に入った。書き出したものが完成原稿に近いような人と違って,私の場合は推敲はもちろんボツ書き直しが必要な質なので,見直し作業の如何が完成度に影響する。
多くの人々がちゃっちゃと原稿を書き上げる迅速さに価値を置く世の中なので,私のような遅筆家は肩身が狭い。筆が遅いなら遅いなりに取りかかればよいじゃないかと思うものの,たとえば移動中の列車やバスの座席で原稿を書くという芸当は,私には難し過ぎる。
ブログ記事のように軽快に書いた方が読み手に受け入れやすいのだろうことは分かっていても,紙原稿になるものにはどうしても石橋を叩くようなエネルギーをかけてしまう。そのエネルギーが原稿の質に一ミリも貢献しない場合がほとんどであることが分かっていても,あとで自分が後悔するのが嫌でそうしてしまう。
3月9日に発表する「アブダクション習得としてのプログラミング教育の検討」の論集原稿は,ブログ的なネタから出発したから軽快に書けるだろうと目論んでいた。
プログラミング的思考が論理的思考ってんなら,論理推論の演繹,帰納,仮説形成に重ねて考えるアプローチがあってもいいよねぇ〜みたいな。
ところがネタが薄いだけに,事実確認的な部分を正確に書かねばならず,逆に難儀した。さらに,解釈部分に関しては異なる見解もあり得るだけに,議論の余地が残る部分の対策をどうするか考えを巡らしているうちに時間が経ってしまうのはいつものパターンだった。
プログラミング教育について,物申したいと思っていた部分は吐き出せたので,あとは歴史を整理しながら現在進行形の取り組みを応援したい。
今回の原稿書きもegword Universal 2が活躍してくれた。