20181222_Sat

昨日で年内の授業が終了。

研究室の書棚の整理に終わりはなく,今日も引っ越し時に押し込んだままだった部分を見直した。できるだけ学生たちの目に付くように本で欲しい本や雑誌を並べてみる。

最近は,ちょっとした人文的書物や翻訳本がビジネス系出版社によって出版されるようになって,結構な冊数が「ダイヤモンド社」とか「NHK出版」とか「日経BP」とかの版元表示になっている。もっとも我が研究室はコンピュータ系の本も多いので,そもそも多様なのだが。

ネット上の記録も整理中。

平成時代はパソコン通信から始まってインターネットが普及を果たした時代。私自身もあれこれ試しながらいろんな情報を記録して公開してきた。ソーシャルネットワークサービスが登場して以降は断片的な発信も記録しやすくなった。

なにやら断片を発信して「いいね」のような反応を得るという形が定着してくると,最初のうちは新鮮で嬉しかった双方向のやりとりも儀礼的あるいは儀式的なものに転じていく。そのうち,プラットフォーム側の変なフィルタやキュレーションが増えて,見逃しているかどうかというよりもそもそも届いているかどうかすら分からない状態にある。

こんな状況なので,自分自身が記録した情報を自分自身でコントロールする権利の確認を分かる形で行使するために,某SNSのタイムラインを大掃除している。加えて,ご覧のようにブログを情報発信の主戦場にしている。

『ライフロング・キンダーガーテン』をゼミで講読しているので,学習コミュニティの重要性については理解できるし,大いにそういう輪の中へ身を投じることも大事だとはわかっている。

けれども一方で,コミュニティの負の側面から身を守るためにはマネジメントされた断絶も手段として用いなければならないと考えている。それを一つの情報技法として確立できると,情報活用能力やデジタルシチズンもより膨らみが増すのではないかと思う。

それにしても,掃除しなければならないものが多い。困った困った。

20181204_Tue

研究室は文献資料の山。

研究室環境の改善は恒常的な課題であるが,入口に積まれた段ボールに入っている文献を箱から出して,少しでも段ボールを減らすのは喫緊の課題だ。箱の中では死蔵に等しい。

それで,ただでさえ持ち込み書棚の数が多くて呆れられているところに,もう一本,スチール書棚を追加することにした。これで16本目。設置ついでに室内の他の箇所も整理した。

おかげさまでいくつかの段ボールは消えて,さらにいくつかの資料を処分する決断をした。箱で眠っていた文献資料が顔を出したので今後は手に取るのが容易になる。研究室の入口付近は,多少なりともスペースが拡大し,それなりに書棚の導入効果は出たと思う。

とはいえ,完全にスッキリしたというわけでもなく,焼け石に水だったと言えなくもなく,様子を写した写真を見た人からは「火に油」とこれまた適確なツッコミを頂いた。資料集めが途切れない以上,このわずかに生まれた余裕も年度末には埋まっているのかも知れない。