台湾人の話し言葉その4 |
Buo Cim Setk
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面白くない、つまらないはブゥオ・シムシエッという。心の色が大事だ。台湾語では黒心が心汚いことを意味し、紅心は熱情を象徴する。 心に色がつくかどうかはこの場合重要である。心に色がつかない状態はつまらない・面白くないケースで、心に色がつく方が、面白いのだ。たとえば、この本は面白いですか、という質問は、相手に心の色の状態を聞くことに他ならないのだから、あなたの心に色がついているかどうか(有心色ア没?)といえばよいのだ。「有ア没?」はありますかをたずねる時に使う。疑問文にする場合、「有」+名詞+アブオーにするか、名詞の直後にウー・ア・ブオーをおいて使えばよい。 心色として説明したが、もし、心を欣喜と置き換えたらこれこそ没心色だと私は思う。 |
Su Su liam Liam
| 思念をこのように重ねて使えば、頻度の重ねを表現することにもなる。この類の用法は、多々少々(チェチェチョウチョウ)、高高低低(クワンクワンケェケェ)のように使う。この使い方は中国語に通じている人なら、同じような使用法が中国語にも多いことがわかるであろう。しかし、中国語に似ているが、外形的に似ても台湾語は台湾語的使い方があることを忘れないようにして欲しい。たとえば、老老草草(ルオルオツオツオ)が似ているとしても、チェチェツウアツウア(わがままに振舞う)はユニークな台湾語だ。 |
Sui Dang Dang
| この用語は簡単そうだが、説明となると難しい。スウイは美しい意味だが、その美しさがタンタンとはどういうことか。台湾人はこれを聞けば独特の感性を発揮してタンタンの美しさを賞賛する。しかし、美人がタンタンのような美しさであるというのは、何事だ、と台湾人の心を知らない人が反問するのは当然であろう。たとえは、日本一の美人やトップモデルを見たら、台湾人はスウイ・タンタンと称賛するといえば、その意味を理解してもらえるであろうか。 |
Leng Ki Ki | 厳しい冷たさを感じたとき台湾人は、レン・キィキィとことばを発する。これも独特の感性に基づく用語である。冷たさが厳しいときは、キィキィを使い、熱さが厳しいときは、ホォブホォブ(hop hop)を使う。また、ショウ・クウンクン(極めて熱い;syou kun kun)、ルウァン・ツアウツアウ(かなり乱雑な様子; ruan chao chao)など動作や状態を強調することばが動詞や形容詞の後ろにおいて重ねて使われる。 |
Tei Ho lee
| またまたホである。英語のGiveにあたるホがこれである。ティ・フォー・ユーは、テェー・ホ・リィという。このホは動詞である。与える・供給する・くれるなどの意味で使用する。通常、他の動詞と一緒に使って構文することが多い。ホ・ギナァ・サイチャー(子供に車を運転させる)、ホ・ラン・ツウアロー(道案内をしてもらう)のように使う。 |