台湾の水上交通

 台湾の四周は海に囲まれている。中国大陸とは台湾海峡を隔てて向かい合っている。台湾本島と離島や地域間の行き来は水路に依存する場合が多い。フェリーボートなど各種の船舶を利用することで交通問題が解決されている。

 台湾南部の水上輸送手段は会社のフェリーと個人のボートが同一航路で競い合っている。高雄港の重要な交通手段である旗津輪渡と個人営業のボートが共存しているのがその一例である。個人船は機動力を発揮して、人やバイクをニーズに合わせて迅速に運ぶ。男女老若を問わずバイクに乗ったまま乗船する光景も見かける。近距離の航行ではあるが、少々冒険的な行為のようにも見えるが、しかし、これを利用しないで対岸にわたるには、遠回りをして海底トンネルを通らなければならないのである。


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