台湾の工業化と地方産業

 情報通信の時代を迎え、台湾はコンピュータ生産地として知られている。ハイテク産業で台湾経済が活気を見せているが、しかし、他の産業がその重要性を失ったわけではない。各種の製造業が健闘していることは産業統計にもそれが反映されている。

 農村地帯に立地する地方工場たとえば紡織工場のなどは、都市部に立地する工場に負けないほど頑張っているものもある。地方において経営される工場のなかでもその製品のブランド化に成功し、台湾のブランド品として若いギャル達の心をも捉えているのがある。これら地方産業の製品は、台湾ばかりでなく、アメリカや中国に向けても出荷され、台湾の貿易黒字に貢献している。なお、台湾はもともと気候温和で農産物と果物が豊富な土地である。バナナ、パインナップル、竜眼、レイシ、レンブー、マンゴー、ミカンなどの果物が栽培されている。これらの物産やその加工品は台湾経済の重要な支えともなっている。


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