台湾人にとっても食べることは大事である・・・

 台湾人は食べることに目がない。「第1吃、第2穿、第3看光景」ということわざまである。人生の中で食べることは着ることと、遊山玩水とくらべて、もっとも重要視されている。1に食、2に衣服、3に遊楽だ。一生懸命働くのはご馳走をいっぱい食べるためにあると考える人も少なくない。

 食べ方も堂に入っている。見栄えよりも実質を重視する。素材が吟味され、調理に工夫が凝らされる。見かけよりも味で勝負する。分量は多めに用意される。縁起を担ぐ食文化に支えられて食べるのである。一度食べたら、癖になる。生涯忘れることのないこの種の料理は一種の芸術品ともいえる。写真の料理は結婚披露宴の食卓を飾ったこの類の料理の一品である。


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