(20231215) パソリッチの更新作業を開始しました。ながらくお待たせしていたRC-S300への対応も作業項目にありますので、もうしばらくお待ちください。
2021年11月11日付でソニー株式会社から新しい非接触ICカードリーダー/ライターが発売されました。新型PaSoRi(パソリ) SONY RC-S300です。
ひさびさの新型で,マイナンバーカード利用といったニーズに応える個人向け商品です。これまでのPaSoRi RC-S380の後継機種といってもよいと思います。
近年は各社から非接触ICカードリーダー/ライターが発売されるようになりましたから,ソニー社も新たなモデルで迎え撃つ必要が出てきたのだろうと思います。
(追記)
2022年1月27日にRC-S300の「業務用途専用モデル」であるRC-S300/Sが発表されました。
PaSoRiは,個人向けと法人向けの2モデルが用意され,これまでの世代のものも同様でした。PaSoRichが対象としているRC-S380にも,個人向け(RC-S380/P)と法人向け(RC-S380/S)があります。
RC-S380世代の場合,2つのモデルの違いは極わずかで,ほぼ同じものとして使えます。RC-S300世代の場合,2つのモデルには違いがあるようです。詳細は追ってお知らせします。
さて,新しいPaSoRi(RC-S300)は,PaSoRichで使えるのでしょうか?
実物を入手して検証しました。
残念ながら
新型PaSoRi RC-S300(個人向け)は,PaSoRichで使えません。
(旧型RC-S380と互換性がありません。)
PaSoRichが対応しているPaSoRiのモデルは「RC-S380」です。
RC-S380が正式に対応している機種とは関係なく,WindowsやmacOS,ChromeOS,Raspberry PiなどでScratch3.0を動作させてPaSoRichからRC-S380を利用することができます。
PaSoRichがWebブラウザの機能(WebUSB)を利用して,PaSoRi RC-S380と直接やり取りするからです。
この,「直接やり取り」するやり方が,新しいPaSoRi RC-S300でも同じやり方でよければ,互換性があるということになり,RC-S300をPaSoRichでも使えることになります。
しかし,新しいPaSoRi RC-S300は,一つ前のPaSoRi RC-S380とは別に新しく開発されたものだと考えられるので,おそらく直接やり取りする方法も違っていると思われます。
新しいPaSoRi RC-S300と直接やり取りする方法に対応できれば,いつかは使えるようになると思います。
どうなるかについては,分かり次第,こちらでお知らせします。