ナンバーバンク1.0 リリース

[20220516]ナンバーバンク1.0正式リリース

過日のXcratch版に続き,拡張Scratch3.0へのインストール版も1.0対応が完了しました。

人気の拡張Scratch3.0環境「Stretch3」でもご利用いただけます。(Thanks to champierre.)

ナンバーバンクとマスターキーバンクをどうぞよろしくお願いいたします。


[20220509] Xcratch用ナンバーバンク1.0 リリース

ナンバーバンクが1.0となりました。

新しいバージョンからは,皆さんご自身が用意したクラウドを専用サイトに登録することで,預かる数字をご自身で管理することが可能になります。

マスターキーで始めます

これまでのナンバーバンクは,数字を預かるクラウドをこちらが一つ用意して,すべてをお預かりしています。今後も可能な限りお預かりする予定です。

ただ,皆さん全員のデータを扱うこと(保存したり,読み出したり)を一つのクラウドで実行すると,無料で提供し続けることが難しくなる可能性があります。そのため現在は,一つ一つのブロックの動きをわざと遅くする(遅延させる)ことで,一つしかないクラウドをやさしく使おうという設定になっています。

けれど皆さん,できればフルスピードでクラウドを利用したいですよね。

もし自分専用のクラウドを一人ひとりが用意できれば,他の人を気にせず思いっきり使えるはずです。皆さんの中には,有料になってもいいのでフル活用したいという方もいるはずです。

新しいナンバーバンク1.0では,皆さんが用意するクラウドに数字を預けられるようになります。

皆さんが用意したクラウドの設定情報を後日公開するサイトに登録すると,ナンバーバンクのブロックからクラウドを切り替えて利用することができるのです。

「こんにちは,マスターキーバンクです」

ナンバーバンクから利用するクラウドの設定情報をお預かりするのが「マスターキーバンク」(MasterkeyBank)です。

皆さんがクラウドを用意する場所は,2022年5月現在でGoogle Firebaseサービス「Firestore」です。そちらでプロジェクトの作成とFirestoreルールを設定した上で,設定情報をマスターキーバンクに登録することでナンバーバンクから利用することができます。

(操作手順ドキュメントなどは上にあります。)

新しいナンバーバンク1.0は,Xcratch用が5月9日より利用可能となっています。

拡張Scratch3.0環境として人気の「Stretch3」や本サイトで提供しているScratch3.0modでの公開は作業中ですので,追ってお知らせをいたします。

専用Webサイト「マスターキーバンク」の公開は,説明書などの準備状況に応じて公開日を決定していく予定です。少なくとも5月中には公開できると考えています。ユーザーテストにご協力いただける方はナンバーバンクの問い合わせフォームなどからご連絡ください。

もうしばし,現在のナンバーバンクをお楽しみください。


〈更新前〉

[20220502] ナンバーバンクをアップデート作業中

ナンバーバンク(NumberBank)は,クラウド変数を利用可能にする拡張機能です。

といっても,単純な変数ではなくて「連想配列」のようなものです。最初にマスターキーで使用準備をして,あとは2つのキーワード(添え字)で変数を指定して使用します。2つのキーワードの組合せ次第で数字を上手に保存管理できるのです。


このナンバーバンクが,ひさびさにアップデートされます。

といっても,裏側のアップデートが大部分を占めるので,使い方などは今後も変わりません

ただし,以前発行したマスターキーの中には期限を区切らせていただいていたものもあるため,この機会に期限切れのマスターキー情報はリセットしたいと考えています。

これまで,ナンバーバンクは一つのクラウドで動いていましたが,アップデートすることで,異なるクラウドに対応することが可能になります。

といっても,実際にはFirebaseというクラウドサービスに限られていて,多少,技術的な設定を指定通りに行なっていただく必要があります。詳しいことは,作業完了後に情報発信していきたいと考えていますが,これで利用者自身が用意するクラウドにナンバーバンクでデータを保存できるようになり,自由度も増すと思います。

現在,拡張機能のアップデート作業中です。5月中には完了するはずですので,続報お待ちください。

メディア掲載情報

パソリッチ(PaSoRich)やナンバーバンク(NumberBank)に関する情報を掲載していただいたメディアについてご紹介します。



藤川大祐 監修『学校でつかいこなすICT』(シリーズ・考えよう! 話しあおう! これからの情報モラル4)偕成社2022

東京学芸大学附属小金井市小学校・小池翔太先生の学級で実践している学級通貨を電子化してキャッシュレスにしてしまおうという取り組みで,パソリッチとナンバーバンクが採用されています。

書籍自体は大型の児童学習絵本で,主に図書館などに常備するのに向いているものですが,書籍のWebサイトには導入時の様子が動画でも紹介されています。(開発者も登場させていただいてます!)42-45頁


東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会 著『Face to Faceの教育から、学びのSide by Sideへ Microsoft 365 Educationを活用した小学校の学級づくり・授業づくり』明治図書 2022

こちらも東京学芸大学附属小金井小学校の取り組みで,ほんの一部分でご紹介いただいています!81頁


AkaDako(株式会社ティーファブワークス)TFabWorks

USBで接続してScratchから制御できる拡張ボードです。

大変安価にフィジカルプログラミングを体験できますが,その使い方の中で,ナンバーバンクと組み合わせて使うこともご提案いただいています。

ナンバーバンクはパワーアップするためにアップデート作業中。それが一段落ついたら,私たちもAkaDakoにどんどん挑戦していきたいと思います!

新型PaSoRi (RC-S300)について

2021年11月11日付でソニー株式会社から新しい非接触ICカードリーダー/ライターが発売されました。新型PaSoRi(パソリ) SONY RC-S300です。

ひさびさの新型で,マイナンバーカード利用といったニーズに応える個人向け商品です。これまでのPaSoRi RC-S380の後継機種といってもよいと思います。

近年は各社から非接触ICカードリーダー/ライターが発売されるようになりましたから,ソニー社も新たなモデルで迎え撃つ必要が出てきたのだろうと思います。


(追記)

2022年1月27日にRC-S300の「業務用途専用モデル」であるRC-S300/Sが発表されました。

PaSoRiは,個人向けと法人向けの2モデルが用意され,これまでの世代のものも同様でした。PaSoRichが対象としているRC-S380にも,個人向け(RC-S380/P)と法人向け(RC-S380/S)があります。

RC-S380世代の場合,2つのモデルの違いは極わずかで,ほぼ同じものとして使えます。RC-S300世代の場合,2つのモデルには違いがあるようです。詳細は追ってお知らせします。



さて,新しいPaSoRi(RC-S300)は,PaSoRichで使えるのでしょうか?

実物を入手して検証しました。

残念ながら

新型PaSoRi RC-S300(個人向け)は,PaSoRichで使えません。

(旧型RC-S380と互換性がありません。)


PaSoRichが対応しているPaSoRiのモデルは「RC-S380」です。

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RC-S380が正式に対応している機種とは関係なく,WindowsやmacOS,ChromeOS,Raspberry PiなどでScratch3.0を動作させてPaSoRichからRC-S380を利用することができます。

PaSoRichがWebブラウザの機能(WebUSB)を利用して,PaSoRi RC-S380と直接やり取りするからです。

この,「直接やり取り」するやり方が,新しいPaSoRi RC-S300でも同じやり方でよければ,互換性があるということになり,RC-S300をPaSoRichでも使えることになります。

しかし,新しいPaSoRi RC-S300は,一つ前のPaSoRi RC-S380とは別に新しく開発されたものだと考えられるので,おそらく直接やり取りする方法も違っていると思われます。

新しいPaSoRi RC-S300と直接やり取りする方法に対応できれば,いつかは使えるようになると思います。

どうなるかについては,分かり次第,こちらでお知らせします。

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