ICカードIDmをスプレッドシートに記録

PaSoRiで読み取ったIDm(識別番号)をGoogleスプレッドシートに記録するWebアプリの紹介です。

 
皆さんがGoogleアカウントで使っているGoogleスプレッドシートに対して読み書きを行なうタイプのWebアプリです。そのためリンクをクリックすると認証手続きを求められます。初めてアクセスした時に行なう認証の仕方は解説動画より下の後半に。

 


Webアプリ IDm2GSSheetの使い方

まずスプレッドシートを準備します。

この例はいくつかシートを作ったあとのものですが、真新しい「シート1」のみので名簿を入力したり、取り込んだりしたもので大丈夫です。

下のシートのようにFelicaカードのIDmを記録したいと考えます。その作業にWebアプリを使うため必要な情報も以下の通りです。(スプレッドシートIDは〜d/と/edit〜に挟まれた部分です)

「スプレッドシートID」「シート名」「確認列No」「記録列No」をWebアプリに入力します。

これらを入力したら[設定]ボタンをクリックします。のんびり動作する場合もあるので、確認表示がでるまで少し待っていてください。

次にICカードリーダーによる読み取りと記録の作業です。

SONY RC-S380(PaSoRi)を準備します。そもそもこのWebアプリは、WebUSBという機能に対応したWebブラウザ(たとえばGoogle Chrome)とICカードリーダーのPaSoRiが必要になります。

Googleスプレッドシートが正しく設定されていれば、上の画面が次のような画面に調整されます。

スプレッドシートの確認列(2列目)の2行目にある「徳川」が表示されているのが分かると思います。

ここから[PaSoRiで読み取り]ボタンをクリックして、ICカードの読み取りを始めます。初めてICカードリーダーを接続して使い始めた時にはデバイスの選択メニューが表示される場合があります。「RC-S380/P」を選択して[接続]ボタンを押します。

PaSoRiにカードをかざしてください]と表示されているのでICカードをかざすとIDmが表示されます。ここで徳川さんの行にIDmを記録したい場合は[記録]ボタンを押します。

記録が完了すると自動的に行が加算されて、確認列の次行(東野)が表示されます。ICカードを別のものにかざし変えてから[記録]ボタンを押せば、次から次とIDmを記録することができるわけです。

途中で別の行を記録したい場合や、やり直したい場合などは、手動で行数を変更してください。UpDownボタンまたはスライダーを使って変更することができます。のんびり動作する場合があるので、行を変更した後、確認列の表示が変わるまで少し待ってあげてください。

自動的に最後の行までいった場合、記録は新しい行を追加する形でどんどん記録は続けられます。対応する番号や名前をスプレッドシートに用意できていなくても、IDmを先にどんどん記録して後から名簿を加えることもできます。

できあがったリストや名簿は、Webアプリと関係なくGoogleスプレッドシートでご自由に利用できます。ダウンロードからcsvファイルを書き出すこともできます。

ぜひご活用ください。

 


認証方法

IDm2GSSheetへのリンクを初めてクリックすると、下のような認証手続きを開始する画面になります。(Googleにログインしてない場合は、まずログイン画面が出ます。ご自身のアカウントでログインしてください。)

「con3officeによるIDm2GSSheetというWebアプリがあなたのデータへのアクセスを求めている」というメッセージなのですが、このWebアプリは私個人で開発したものなので、信頼していただけるようであれば作業を続けます。

REVIEW PERMISSIONS]ボタンで認証手続きを開始します。別のウインドウが開きます。

「アカウントの選択」で記録に使うGoogleスプレッドシートに対応するアカウントを選びます。必要があれば「別のアカウントを使用」でログインをします。

Googleの確認がない自作Webアプリのため、このようなメッセージが表示されます。心配な方は、ここで使用を取り止めることができます。

これからやろうとしていることが分かっている皆さんは、ここで「詳細」をクリックすると次のような表示が現れて手続きが続きます。

現れた「IDm2GSSheet(安全でないページ)に移動」をクリックすることで認証手続きは次に進みます。

ここであらためて今回のWebアプリ「IDm2GSSheet」が皆さんのGoogleドライブのスプレッドシートをアクセスすることに対して[許可]するかどうかを選択します。許可するとサイトが現れます。


IDm2GSSheetの開発には以下の情報が参考になりました。感謝します。

WebUSBでFeliCaの一意なIDであるIDmを読む(Qiita)
Google Apps Script Webアプリ開発 超入門』(秀和システム)
GASの実行権限や共有権限の仕組みについて解説(初心者でもわかるGoogle Apps Script活用のススメ)

NumberBank 動作条件

Scratch3.0からクラウドに数字を保存したり読み出したりできる拡張機能です。

NumberBankが用意されているScratch3.0 mod環境にアクセスできれば、使用するパソコンやタブレットなどの端末やブラウザの指定はありません。


どんな端末でも可

WindowsでもiPadでもChromebookでも、なんでも。



どんなブラウザでも可

Chromeブラウザだけでなく、Safariでも、Firefoxでも、Edgeでも。



使用できるサイト

公式Scratch3.0サイトにはありません。
Stretch3サイトか,PaSoRichサイト,またXcratch環境に追加してご利用ください。



【注意】マスターキーのセットが必要です

NumberBankは、使い始めるために「マスターキー」というキーワードを最初1回だけセットする必要があります。お試しデモやスプライトには、あらかじめマスターキーをセットする準備がされているものもあります。

マスターキーは大事なキーであるのですが、一つ一つ使う目的や役割があり、共通で利用するタイプのもの以外は、気をつけて使う必要があります。

共通利用できるデフォルトのマスターキー「Key」をセットすれば誰でも使い始められます。

もし、他の人が用意したマスターキーを見つけても、持ち主に使ってよいかどうか聞いて,利用するかどうかを決めてください。

自分たち専用のマスターキーを用意する方法もあります。

皆さんが18歳より年下なら,家族や先生に相談したり,協力をお願いして,マスターキーを作ってください。気をつけないとお金が必要になってしまうからです。

困ったことがあれば,問い合わせをしてください。

PaSoRich 動作条件

Scrach3.0からICカードリーダーPaSoRiを扱える拡張機能パソリッチ。

SONYのPaSoRi自体はもともとWindows向けの製品ですが、パソリッチで使う場合は関係がありません。次の機種で利用可能ですので参考にしてください。


Windows

使えます。
汎用USBドライバのインストールを最初の一回必要です。



Chrome OS

そのまま使えます。



iPad

使えません。ごめんなさい。
QRコードに挑戦してね。



macOS

そのまま使えます。
製品表示は対応してないとされますが、PaSoRichなら対応です。



Android

そのまま使えます。



Linux (Raspberry Pi等)

使えます。
USBデバイスの権限設定作業を最初の一回必要です。




使用できるブラウザ

WebUSB機能対応ブラウザのみ使えます。
対応ブラウザ:Chrome, Edge, Vivaldi, Brave,
未対応ブラウザ:Safari



使用できるサイト

公式Scratchサイトにはありません。
Stretch3サイトか,PaSoRichサイト,またはXcratch環境に追加して利用してください。



用意するもの

● ソニー社製のICカードリーダー「PaSoRi」パソリ(RC-S380
● Webブラウザ (WebUSB対応のもの)
  Google ChromeMicrosoft EdgeVivaldiBrave 等
● ICカード(Felica方式のもの)
  普段使っている交通系のカードや,使い終わって余っているカードでも可能
● あなたらしい活用アイデア

※ Windowsの場合は,汎用USBドライバを導入することで動作します。(たとえば Zadig 等)