2019年5月に開発した拡張機能「PaSoRich」は、ソニー製のRC-S830カードリーダーを用意することでスマートカード(Felica)の識別番号をScratch3.0で読み取ることができます。

電子マネーをピッかざす仕組みをScratch3.0で再現することができ、簡単な決済システムをシミュレートするプロジェクトの開発なら可能でした。

しかし、それらはあくまでも一つの端末のScratch環境に閉じた範囲でしか情報の処理が行なわれないため,たとえば別の端末上で同じプロジェクトを動かしても,ある端末で決済した情報が、別の端末に反映されることはありません。

つまり、あるお店で買い物をしてポイントを増やしたはずなのに,別のお店で買い物する際に、そのポイントが増えていないことが起こることを意味します。

これでは、スマートカードの利便性を再現できません。

PaSoRichを開発していた当時から、これは大きな課題でした。

この問題を解決するためにPaSoRichをバージョンアップする方法をずっと考えてきましたが,その部分だけ別の拡張機能として開発することにしました。

開発中の新拡張機能ブロック

ようやく動作するものができ上がりつつあります。まだ実験段階であり,本格的に公開するには検討すべきことが残っていますが,近々テスト公開できればと考えています。