この紹介記事はPaSoRichの初期バージョンにもとづいて書かれています。

カード読み取りの方法を動画(音声無)でご紹介します。

PaSoRich (SC2Scratch for PaSoRi)は,FelicaカードのIdm番号のみを読み取れるScratch3.0拡張機能です。

[PaSoRi 読み取り]ブロックで読み取りができます。

ただし,SONYのPaSoRi (RC-S380)は,駅の改札機のような業務用ではないので,実はとてもゆっくりと動作する個人用カードリーダーです。

そのため,[PaSoRi 読み取り]ブロックで読み取り命令を出しても,すぐには処理が終わらないのです。処理はScratchの方が先に進んでしまいます。

PaSoRiの読み取り処理が終わってないのにScratchで番号を処理しようとしてもタイミングが早過ぎて正しく処理ができません。

少し待ってあげる必要があるかも知れません。いくつか処理を待ってくれるブロックがあると思いますので、それらと組み合わせるとうまくいくと思います。

[この部分は旧い情報となりました…]

そこで,PaSoRiが読み取り処理を完了して「待ち状態」に戻ることを待ってあげてからScratchの処理を進められるようにプログラミングします。
(追記:もうこうする必要はありません…)
動画では定義ブロック[カード読み取り]をつくって,[PaSoRi 読み取り]と[〈読み取り完了〉まで待つ]を組み合わせています。

こうすることでPaSoRiの読み取り処理を一回一回ちゃんと完了しながら,連続して利用することもできるというわけです。

さらに動画では,カードをかざした時に読み取ったIdm番号をキャラクターに言わせるようにプログラミングしています。

吹き出しが出てきたことでカード番号を読み取っていることが確認できます。また,カードを取り去ると吹き出しが消えることも分かります。

この基本的な組み合わせをアレンジしていくことで,応用的な使い方にもつなげていけるとおもいます。